男女交際開始(=付き合う)のために相手に求める条件(大人の恋愛の場合)|大人の恋愛用語事典

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【交際開始条件】
(こうさいかいしじょうけん)
-男女交際開始(=付き合う)のために、相手に求める条件(大人の恋愛の場合)

 

大人の恋愛において、恋愛感情をベースとした男女交際を開始するためには、交際の形態がいかなるもの(ex.恋人、結婚目的の恋愛、不倫、二股、セフレ、ヤリ目)であっても、相手について「付き合う価値を備えている」と思えることが必要となる。

なぜなら、大人の男女は、恋愛以外のことにも忙しい日々を過ごしているため、恋愛感情をベースとした付き合いを始めるには、日々の生活において、メールのやり取りやデート等の交際継続のために必要な時間と労力を捻出しなければならない。このため、“付き合う価値”を見出せない相手と付き合うことは、貴重な時間や労力の無駄遣いに思えてしまうからである。

こうした男女交際を開始するための条件を、近年の傾向を踏まえ、図1及び図2に、異性と付き合うかどうかの判断基準として示した。この判断基準は、「内面」、「外見」、「経済的利益」の3つを判断の指標としている。図1は、30歳以上の女性がもっている判断基準を示し、図2は、30歳以上の男性がもっている判断基準を示している。

 

30歳以上の女性における「付き合うかどうか」の判断基準

30歳以上の女性における「付き合うかどうか」の判断基準は、図1に示すように、概ね、WAタイプ(理想追及型)、WBタイプ(打算妥協型)、WCタイプ(母子型)に大別することができる。

なお、どのタイプに属するかは、同じ女性であっても、その時点における自身の環境や好みの男性の移り変わり等に応じて、変わるものである。

大人の恋愛において、男女交際(恋人、不倫、セフレ、都合の良い関係、ヤリ友を含む)して付き合うかどうかを判断するための女性の基準を表す図

女性:WAタイプ(理想追及型)

WAタイプ(理想追求型)は、相手の男性の「内面」と「外見」の両方を重視し、「経済的利益」については二の次とするタイプである。

内面と外見の両方が良い男性なら、多少貢いでも構わない・・・実際に貢ぐかどうかは別として、そう思えるくらい、男性の天然素材としての価値の高さを求める。

よって、図1に示すように、「内面」と「外見」の双方の評価がボーダーラインを超えている男性としか恋人(彼氏)として付き合わない。

また、ボーダーラインを超えている度合いが大きい男性に対しては、その男性の低収入や浪費癖、借金等にも目をつぶることができる。

ただし、目をつぶることができる許容範囲は、あくまでも「内面」と「外見」の双方の評価がボーダーラインを超えている範囲に止まる。よって、この範囲を超えて経済的な不利益が降りかかってくるような場合には、交際を見合わせようとする。

 

30歳以上の女性におけるWAタイプ(理想追求型)の採用率は、現在は20%程度と推定され、平成初頭の頃(40%程度と推定される)と比べて半減している。

これは、我が国の経済の先行き不透明な厳しい状況への変化に伴って自立できるほどに稼ぐ力のある女性が増加し、このような女性における男女交際の価値が、「外見や内面の良い男性との交際」から「自分の思い通りになる男性と交際」に変遷してきたことに起因する。

この半減した分の女性の多くは、現在では、後述するWCタイプ(母子型)を採用するように変わったものと推察される。

 

このWAタイプ(理想追求型)を採用する女性は、たいてい、「どの男性も、私が好きになりさえすれば、必ず、それ以上に私のことを好きになってくれる」という実績と自信を有している。いわば、「恋愛関係の成立における勝ち組」である。

また、好きになり恋人(彼氏)として選んだ男性に対しては、その男性からの上から目線的な態度を「男らしさ」や「頼りがい」のようにポジティブに解釈できるほどの大きな度量を持つ。

しかし、「幸せな恋愛関係の継続」ということについては、必ずしも勝ち組ではない。なぜなら、相手の男性について「経済的利益」という変動要素を軽視することから、相手の男性の環境がマイナス方向に変化した場合には、想定外の経済的不利益(ex.借金等)が降りかかり、恋愛関係の継続が不可能という事態に陥りやすいからである。

 

女性:WBタイプ(打算妥協型)

WBタイプの打算妥協型は、相手の男性の「内面」と「経済的利益」の両方を重視し、「外見」については二の次とするタイプである。

端的に言えば、内面が良くて金や金を稼ぐ力を持っている男性なら、外見はどうでも構わない・・・故に、恋人(彼氏)の外見を他人から馬鹿にされてもビクともしない。

その反面、「十分な金がコンスタントに入ってくる限りは、良好な関係が継続し、泣くことは無い」という信念の下、相手の男性の継続的に稼ぎ出す力の強さを求める。

 

図1に示すように、WBタイプ(打算妥協型)では、相手の男性の「内面」、「経済的利益」、「外見」についてのボーダーラインをいずれも「まあまあ悪くないレベル(6点)」として設定している点はWAタイプと同様であるが、「内面」と「経済的利益」の双方の評価がボーダーラインを超えていることが交際の絶対条件となる点がWAタイプと異なっている。

また、これら2つの評価がボーダーラインを超えている度合いが大きい男性に対しては、その男性の「外見」に目をつぶることができる。

ただし、目をつぶることができる許容範囲は、あくまでも「内面」と「経済的利益」の双方の評価がボーダーラインを超えている範囲に止まる。

女性の場合、相手の男性の「内面」や「経済的利益」の評価として10点満点を付けることは稀であり、どんなに気に入った男性でも8点止まりである。

よって、「外見」の評価が2点未満の場合(ex.生理的に無理、一緒にいるところを他人に見られたくない)には、いくら「内面」や「経済的利益」の評価がボーダーラインを超えている分で補完しても「外見」の評価がボーダーラインに満たないため、恋人(彼氏)としての交際を見合わせようとする。

 

30歳以上の女性におけるWBタイプ(打算妥協型)の採用率は、現在は60%程度と推定され、平成初頭の頃と比べてあまり変わっていない。

深刻な経済不況にもかかわらずWBタイプが増えないのは、WBタイプのターゲットである稼ぐ力のある男性の絶対数が激減したこと、その分、稼ぐ力のある女性が増加したことに起因する。

 

このWBタイプ(打算妥協型)を採用する女性は、統計実態として見ると、「お金が大好き、パートナー=ATM」とまで極端に考えているような人は稀であり、そのほとんどが、相手の男性の「堅実な金銭感覚を含めた真面目な内面」を重視している人である。

しかし、WBタイプの女性は、WAタイプやWCタイプを採用する女性と比べて、相手の男性に対して損得抜きで燃え上がるような恋愛感情を抱いた履歴がなく、お互いの恋愛感情を切磋琢磨し合って深く重なり合う恋愛感情を二人で育て上げてきたというプロセスにも欠ける場合が多い

よって、WBタイプを採用する女性が相手の男性と恋人(彼氏)として交際している最中に、相手の男性や自分自身に恋愛感情にまつわるトラブルが起きた場合には、非常に脆く、修復不能となり易い。このトラブルの代表的な事例が「相手の男性の浮気」である。

なぜか、WBタイプを採用する女性の中には、あたかも自分が聖人君子であるかのように、浮気や不倫を頭ごなしに毛嫌いしている人の割合が多めであるが、このような人の割合はWAタイプやWCタイプでは極めて少ない。

 

こうした実態を加味して考えた場合、既述したWBタイプに関する説明は、相手の男性の「内面」と「経済的利益」の評価を重視しているという説明よりも、相手の男性の「外見」の評価が一般的に悪い(=浮気しようと思っても、浮気できない)ことを重視しているという説明の方が正確かもしれない。

このような女性にとって、恋人(彼氏)として付き合っている男性に浮気されることは、「この男性が失業して無収入になってしまうこと」や「この男性が家庭内DVをするようになってしまうこと」よりも、遥かに想定外の事態である。従って、恋人(彼氏)として付き合っている男性に対する信頼だけでなく、聖人君子としての自身の驕り高き立場まで、一気に崩れ去ってしまうことにもなりかねない。

 

女性:WCタイプ(母子型)

WCタイプ(母子型)は、ここ数年における母子的恋愛の増加に伴って新たに確立された判断基準である。30歳以上の女性におけるWCタイプの採用率は、現在は20%程度と推定される。

WCタイプは、図1に示すように、「内面」、「外見」、「経済的利益」の3つの判断指標のうちの「内面」を「実年齢の低さ(=従順さ)」にすり替え、更にボーダーラインの合計値を低く設定している点で、WAタイプ、WBタイプと顕著に異なる。

こうした独特の判断指標のポイントは、「上から目線になられることを理不尽に感じてしまうような男性との交際を回避する」ということであり、具体的には次のような内容となる。

 

「内面」について

女性が一般的に求めがちな男性の内面についての条件(ex.優しさ、思いやり、頼りがい、包容力等)は、備えていると、却って、価値観を押し付けられたり、先輩面をされたり、上から目線になられたりする可能性が高いので、備えていなくても構わない。

むしろ、自分の態度や行動が間違っていても、上から目線になられずに自己承認してもらうためには、「従順さ」を備えていることが不可欠である。

「従順さ」以外の内面不足(ex.優しくない、思いやりがない、頼りない、逃げ腰等)については、自分が母親のようにフォローするので、それで構わない。

「従順さ」だけで頼りない男性が、年寄りだったら気味が悪くて受け入れられないが、実年齢が若かったら「まぁ、若いから仕方ないでしょう」と受け入れられる。

 

「外見」について

外見の良さは、実年齢の若い男性だったら、たいていどの男性でも、40歳以上の男性の平均点は上回るでしょう。なので、年齢が若ければ、外見についてはそれほどまでにこだわらない。

 

「経済的利益」について

実年齢が若い男性であれば、稼ぎが悪いことも、「まぁ、若いから仕方ないでしょう」と受け入れられる。なので、従順でそこそこの外見だったら、母親のように積極的に貢いであげる。

但し、収入ゼロやまともな仕事をしていない等の稼ぐことに頑張っていない男性はNG。「交際している男性はヒモではない」というプライドを維持する必要があるからである。

 

WCタイプ(母子型)を採用する女性は、もともとはWAタイプ(理想追求型)又はWBタイプ(打算妥協型)を採用していた女性である。

こうした女性がWCタイプという新たな男性の選択基準を見出したきっかけは、「女性の社会的地位の向上」という社会背景と、この社会背景の下での交際における失敗経験である。この失敗経験の一例として、次のようなものを挙げることができる。

●交際しているうちに、恋人(彼氏)が自分よりも社会的に格下になってしまい、恋人(彼氏)からの上から目線的な発言を素直に受け入れられなくなってしまった。

●上から目線を許容できるような男性(=自分よりも内面や経済的利益が格上と思える男性)の割合や絶対数が少ないため、WAタイプ(理想追求型)では内面のボーダーラインをクリアできず、WBタイプ(打算妥協型)では経済的利益のボーダーラインをクリアできないため、恋人(彼氏)として交際するに見合う男性が見つけにくい。

よって、WCタイプ(母子型)を採用する女性の割合は、今後、女性の社会的地位の向上に伴って、ますます増加していくものと予想される。

 

なお、WCタイプ(母子型)の女性による付き合う男性の選び方は、いわばペットを選ぶ感覚に近い。それ故に、交際後において、「恋人(彼氏)として付き合っている男性との間でどれほど多くの時間を共有しても、この男性の自分に対する心の理解や見返りが希薄なまま深展しない」という悩みに陥りやすく、この深展に底が見えたときに交際に飽きてしまいがちである。

 

30歳以上の男性における「付き合うかどうか」の判断基準

30歳以上の男性における「付き合うかどうか」の判断基準は、図2に示すように、概ね、MAタイプ(理想追及型)、MBタイプ(打算妥協型)、MCタイプ(母子対応型)に大別することができる。

どのタイプに属するかは、その男性の交際の成功体験に応じて変わる。

即ち、女性を恋愛対象としている男性のほとんどは、生まれながらにMAタイプ(理想追及型)に属し、MAタイプのままで女性との恋人(彼女)としての交際に成功している限り、MAタイプを採用し続ける。

他方、MAタイプのままでは女性との恋人(彼女)としての交際に失敗し続ける場合には、やむなく、MBタイプ(打算妥協型)又はMCタイプ(母子対応型)に転換して女性との交際の成功を得るが、この成功後においても、「MAタイプで女性との交際に成功したい」という気持ち(=外見が良い女性を恋人(彼女)にしたい)が心の底に残り続ける場合が多い。

なお、女性との恋人(彼女)としての交際について失敗経験しかない人はMAタイプのままとなる。

 

図2に示す男性の判断基準が、図1に示した女性の判断基準と顕著に異なる点は、男性の場合、交際を開始する際においては、「内面」、「外見」、「経済的利益」のいずれの判断指標についても、10点満点を付けやすいということである。

例えば、「いいなと思っていた女性から、少し優しくされた、少し色っぽく感じた、少し貯金を持っていることが分かった・・・こんな単純なことで、一気に10点満点を付けてしまいがちである。もちろん、この満点状態が恋人(彼女)として交際を始めた後も続くとは限らないけれども・・・大人の恋愛において、男女交際(恋人、不倫、セフレ、都合の良い関係、ヤリ友を含む)して付き合うかどうかを判断するための男性の基準を表す図

男性:MAタイプ(理想追及型)

MAタイプ(理想追求型)は、相手の女性の「外見」を重視して「内面」については二の次とするタイプである。

端的に言えば、「外見が良い女性しか、恋人(彼女)として付き合いたくない。外見が良ければ、内面については、好ましくなくても妥協できる。」というくらいに、女性のビジュアルの価値の高さを求める。

そして、相手の女性の「経済的利益」については、全く考慮しない。「たとえ、相手の女性に借金等のマイナスがあっても、オレが何とかするから関係無い」というくらいに考えているからである。

このため、MAタイプでは、「経済的利益」を考慮しない分、「外見」のボーダーラインが、MBタイプ(打算妥協型)やMCタイプ(母子対応型)よりも高く設定されている。

 

よって、MAタイプを採用する男性は、図2に示すように、「外見」の評価がボーダーラインを超えている女性としか付き合わない。

また、ボーダーラインを超えている度合いが大きい女性に対しては、その女性の好ましくない内面(ex.高飛車、自己中、過度な拘束等)に目をつぶることができる。

ただし、目をつぶることができる許容範囲は、あくまでも「外見」の評価がボーダーラインを超えている範囲に止まる。よって、ビジュアルの価値が他の女性でも手に入れられる程度(図2で言えば、ボーダーラインの8点レベル)であるにもかかわらず、内面が性悪であるような場合には、恋人(彼女)としての交際を見合わせようとする。

 

ある女性に対する「外見」の評価の高さは、あくまでその男性の主観的なものであり、ある女性が外見のボーダーラインを超えているかる否か、どの程度超えているかは、判断する男性ごとに異なる。

よって、ある女性が、モテる男性から「ビジュアルの価値が他の女性でも手に入れられる程度のくせに、内面が性悪なので、恋人(彼女)としての交際を見合わせよう」と判断された場合であっても、モテない男性からは「ビジュアルの価値が他の女性でも手に入れられない程度なので、内面が性悪だけど、是非、恋人(彼女)として交際したい」という判断が十分にされ得る。

従って、どの男性からもボーダー超え判定される「外見」を備えている女性ほど、男性から恋人(彼女)として選ばれやすくなる。選ばれた後に交際が継続し二人の関係が発展するかどうかは別として・・・。

 

なお、MAタイプ(理想追求型)の「内面」のボーダーラインについては、外見重視なために、MBタイプ(打算妥協型)よりも低く設定されているものの、MCタイプ(母子対応型)よりは高く設定されていることに十分に留意すべきである。

このことは、MAタイプを採用する男性が、MCタイプを採用する男性よりも、恋人(彼女)として交際する女性の内面と真摯に向き合っている(=内面は、オレと付き合っていくうちに好ましいものに変わっていくだろうと期待している)ことの表れだからである。

 

30歳以上の男性におけるMAタイプ(理想追求型)の採用率は、現在は30%程度と推定され、平成初頭の頃(50%程度と推定される)と比べて大きく減少している。

この減少は、長引く経済不況によって女性を養う経済力のある男性の数が減少したことに起因する。

この減少した分の男性の多くは、現在では、後述するMCタイプ(母子対応型)を採用するように変わったものと考察される。

それでもMAタイプが現在もなお男性全体の30%程度の割合を占めているのは、女性との交際について失敗経験しかない男性(∵このような男性は、冒頭に記載の通り、MAタイプのままとなる)の数が、むしろ平成初頭よりも増加しているからである。

つまり、MAタイプ(理想追求型)を採用する男性は、次の2種類の男性にはっきりと区分される。

●男女交際の成功経験があり、かつ、経済的な甲斐性を備えた男性

●男女交際の成功経験が無い男性

 

男性:MBタイプ(打算妥協型)

MBタイプ(打算妥協型)は、相手の男性の「内面」と「経済的利益」の両方を重視し、「外見」については二の次とするタイプである。

このMBタイプは、MAタイプ(理想追求型)のままでは女性と交際できないことを悟り、かつ、女性との交際実現を望んでいる男性が、MAタイプに替えて仕方なく採用する判断基準である。

図1と図2を比較してみると、男性のMBタイプ(打算妥協型)は、相手の女性の「内面」、「経済的利益」、「外見」についてのボーダーラインをいずれも「まあまあ悪くないレベル(6点)」として設定しており、一見、女性のWBタイプと似ているように見えるが、上述の通り、男性にとっては「MAタイプに替えて仕方なく採用しているもの」であるが故に、その実質はかなり相違する。この相違点を中心に以下に説明していく。

 

まず、MBタイプの男性において、相手の女性の「内面」と「経済的利益」の評価は、その女性の「外見」の評価がボーダーラインに満たない場合に、「外見」の評価の不充足感を抑え込んで忘れさせるという妥協促進機能を果たす。

この妥協促進機能が発揮されるためには、相手の女性が持つ「内面」と「経済的利益」の内容が、他の女性では、なかなか持っていないものである必要があり、更に、「内面」又は「経済的利益」の少なくとも一方のレベルが、そこそこではなく、飛び抜けていることがより望ましい。

例えば、「内面」としては、思いやり、素直さ、愛嬌、「経済的利益」としては、無駄遣いをしない、文句や見返り無しで家事や仕事に良く働く、収入や親の資産があり、困った時にはお金をなんとかしてくれそう…などを考えることができる。

 

図2に示すように、MBタイプの男性は、WBタイプの女性と同様に、相手の女性の「外見」がイマイチでも、この女性の「内面」と「経済的利益」の双方の評価がボーダーライン超えている度合いが大きい場合には、双方の評価がボーダーラインを超えている範囲で、その女性の「外見」に目をつぶることができる。

但し、男性の場合には、相手の女性の「内面」や「経済的利益」について少しだけスペシャルな感覚を得ただけで10点満点の評価を付けやすい。よって、男性のMBタイプにおける「外見」の許容範囲は、女性のWBタイプよりも、許容範囲はかなり広い。

「外見はパッとしなくても、気立てが良くて愛嬌があり、無駄遣いせず、自分のためにせっせとよく動いてくれる女性は、それだけで大事にしなきゃと思ってしまう。」

こうした女性の価値に対する男性の判断は、MBタイプを採用する男性の心の中で、昭和の時代から現在に至るまで、変わらずに健在しているのである。

 

30歳以上の男性におけるMBタイプ(打算妥協型)の採用率は、現在は50%程度と推定され、平成初頭の頃と比べてあまり変わっていない。

深刻な経済不況で女性に対する経済的な依存度が増しているにもかかわらずMBタイプが増えないのは、「外見が良い女性としか恋人(彼女)として交際したくない」というこだわりを持つ男性が減少しておらず、むしろ「外見が良い女性と恋人(彼女)として交際できないのなら、交際は面倒なだけなので、1人でいた方がマシ」とまで考える男性が増加傾向にあることに起因する。

 

なお、男性のMBタイプの場合には、「内面が良くて経済支援してくれる女性なら、外見については妥協できる」というだけであり、「外見がどうでも構わない」とは思っていない。よって、自分の恋人(彼女)の外見を他人から馬鹿にされると、凹んでしまい、別れようとまで考えてしまう。

更に、MBタイプを採用する男性は、女性と恋人(彼女)として交際した後においても、「本当はMAタイプでありたい」とう思いは消えないことから、外見が良い女性に対する憧れや興味は残り続ける。それ故に、浮気の可能性も高い。また、浮気によってMAタイプにデビューし、「浮気女性が単なる金目当てであるにも拘わらず、MAタイプで通用するものと勘違いしてしまう」という難儀な事態に陥る危険性も高い。

 

男性:MCタイプ(母子対応型)

MCタイプ(母子対応型)は、既述した母子的恋愛の増加に伴って女性の男性に対する判断基準として新たに確立されたWCタイプ(母子型)に対応するものである。

よって、男性のMCタイプの内容は、WCタイプを採用する女性から恋人(彼氏)として選ばれ易くなるように、MAタイプ(理想追及型)又はMBタイプ(打算妥協型)からアジャストされたものとなっている。

MCタイプは、図2に示すように、「内面」、「外見」、「経済的利益」の3つの判断指標のうちの「内面」を「包容力」にすり替え、更に3つの判断指標を「外見」、「経済的利益」、「内面(包容力)」の順に重みづけをした上で、全ての判断指標についてのボーダーラインのクリアを条件としている。これらの点で、MAタイプ、MBタイプと顕著に異なる。

こうした独特の判断指標のポイントは、「外見がまあまあで包容力があり貢いでくれる女性なら、内面が崩壊していても構わない。」ということであり、具体的には次のような内容となる。

 

「外見」について

最も重要な判断要素であり、ボーダーラインは、MBタイプと同じ6点(まあまあ悪くないレベル)で設定されている。

外見が6点に満たない女性とは、恋愛感情を持って交際する意味が無いと考えている。但し、女性の実年齢に関しては、全く不問である。よって、外見5点の30歳と外見7点の45歳なら、迷うことなく後者を選ぶ。

このように、外見のクオリティを要求する点で、単なるヒモとは異なる。

 

「経済的利益」について

2番目に重要な判断要素であるが、ボーダーラインは、MBタイプよりも低い4点で設定されており、女性が完全に養ってくれるほどの経済的利益の享受までは要求していない。この点で、単なるヒモとは異なる。

経済的利益に関しては、「二人で協力して、二人の合計としての収入アップや費用削減をしていく」という生活協働隊的な考え方は全く持っていない。単に、デート代等の交際に必要な費用について、女性から過度な負担を要求されず、女性が率先して負担しようとしてくれるだけで、ボーダーラインは満たされる。

よって、「二人の将来のために、お互いに節約してお金を貯めること」や「交際女性のために高価な誕生日プレゼントを贈ること」は、・・・少年である子供が母親にすることではなく、母親も子供に要求しないことである・・・よって、MCタイプの男性においては、(少なくとも交際女性とのセックス後においては、)全く想定していない。

 

内面(=包容力)」について

あまり重要でない判断要素であり、ボーダーラインは、2点で設定されている。

包容力が2点以上の女性とは、「母親のように、自分のために何でもしてくれて、かつ、自分に見返りや要求をしない女性」を意味する。

包容力以外の内面については、特別な興味を持たない。特別な興味を持ってしまうと、女性からの話に全て「Yes」と答えられなくなるからである。

 

なお、MCタイプを採用する男性は、このような包容力のある(=面倒くさくない)女性であるからこそ、ボーダーラインを満たしているとして、恋人(彼女)として付き合う決意をしている。

よって、交際途中で女性の包容力がなくなり、面倒くさいことを要求するようになってきたときには、判断基準をMAタイプかMBタイプに変更してその女性との恋人(彼女)としての交際継続の必要性を再判断することになる。

この場合、たいていは、相手の女性の内面がボーダーラインに至らず、交際終了となる。これは、その男性がもともと相手の女性について包容力以外の内面はどうでもいいと思っていたこと、そのような思いで交際しても女性の内面の評価は上がらないことに起因する。

 

30歳以上の男性におけるMCタイプ(母子対応型)の採用率は、現在は20%程度と推定される。

WCタイプ(母子型)の女性は従順な若い男性を望んでいるので、WCタイプの需要にフィットするためには、MCタイプを採用できる男性は、本来30代の男性に限られるはずである。

しかし、実際には、MCタイプを採用してWCタイプの女性と恋人(彼女)として交際しようとする男性は、私たちの知る限り、50代の男性にまで増殖している。

 

男性におけるMCタイプの採用率は、今後も増えていくものと予測される。男性から上から目線になられる交際を嫌い、かつ、男受けする外見を備えている女性の数は、今のところ増加傾向にあるからである。

このようにMCタイプを採用する男性が増えてきた理由は、次の通りである。

●本音では、MAタイプ(理想追及型)を採用して、外見と内面のバランスがとれている女性との恋人(彼女)としての交際を望んでいるが、このような女性をターゲットにしても、イケメンや内面と財布に余裕のある男性との競争に負けてしまい、交際を実現できない。外見のレベルが低い女性に妥協してまで交際したいとは思わないので、MBタイプ(打算妥協型)は採用できない。

●一方、交際する男性に対して一般的な外見や内面、経済力を求めず、従順さのみを求めるようなWCタイプ(母子型)の女性の中には、近年、外見の良い女性が増えてきている。よって、WCタイプの女性の需要にマッチするように、換言すれば、自我を抑えて従順なYesマンになることでWCタイプの女性との無料のセックス権を手に入れるために、MCタイプ(母子対応型)を採用する。

 

このように、MCタイプ(母子対応型)は、男性にとって、性的リア充を実現するための仮の交際判断基準に過ぎない。よって、交際実現後においても、「本当は、MAタイプ(理想追及型)を採用して、外見と内面のバランスがとれている女性であって、かつ、男性が共通に備えている獰猛な本性(ex.上から目線、オレ様)を受け入れて理解してくれるような器の大きな女性と交際したい」という憧れや願望は消えないのである。

 

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