独身女性が騙されて不倫に-結婚していることを隠し独身と偽り2年も付き合った既婚者の彼氏|不倫としての大人の恋愛の不倫相談
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独身女性による不倫の恋の悩みと不倫相談の実例を、Yahoo知恵袋の恋愛相談ページへのリンクにてご紹介致します。なお、この不倫としての恋愛相談ページにおける回答者ID「frltlf1」の回答内容は、当校スタッフの深沢が回答したものになります。
リンク先の大人の不倫相談の事例は、騙されて不倫に陥ってしまった独身女性の悩みであり、「彼氏が、結婚していることを隠して独身と偽り、私と2年も交際し続けた。彼氏の嘘がバレて既婚者であると判明した後、私は不倫は嫌なので別れようとしたら、彼氏がすぐに嫁と離婚するとのことで交際を継続することになり、離婚待ち状態になった。その後、彼氏の態度が冷たくそっけないものに豹変してしまった。彼氏の気持ちが理解できない。」というものです。
なお、「不倫」という用語の意味については、当校A教室の大人の恋愛用語事典に掲載しておりますので、ご参照頂ければと思います。
さて、リンク先の事例をお読みになった方は、おそらく、次のような「あり得ない感」を抱いた方が多いのではないでしょうか?
●既婚であることを隠して独身女性と付き合おうとする男性って…ちょっとひどくない?
●独身女性の方も、2年も付き合っていれば、相手の男性が既婚であることを確かめる術はあったのでは?
●既婚男性は、彼女である独身女性のために離婚するって言っているけど、そんなに簡単には離婚できないんじゃない?
●そもそも離婚したところで、既婚を隠すような男性とは、幸せになれないんじゃないの?
このような「あり得ない感」を備えた恋愛は、近年の「既婚男性と未婚女性の不倫」の場合において、特に起こりがちなものである・・・このように私達は分析しています。ここで、「未婚女性」とは、一度も結婚をしたことの無い女性のことを意味し、バツイチやシングルマザーを含みません。
少し長くなりますが、「既婚男性と未婚女性の不倫」をしようとしている方のお役に立てるように、以下、その理由を明らかにしていきたいと思います。
1.「既婚男性と未婚女性の不倫」は、マイナー化、恋愛クオリティ低下の傾向にある
過去のF教室の記事にも記載したように、現代の大人の恋愛市場では、不倫としての恋愛は、男女共に実現意欲が旺盛であり、秘密的、潜在的なものを含めて実質的にメジャーな恋愛形式となりつつあります。
不倫の中でも主流なのが、「ダブル不倫(W不倫)」、「既婚女性と独身男性の不倫」という2つの形式です。ここで、「独身男性」とは、結婚経験の有無を問わず、現在結婚していない男性のことを意味し、バツイチやシングルファザーを含みます。
これらの2つの形式の増加は、経済不況が長引き且つ年々悪化していく現在の社会環境下において、「夫婦関係は実質的に破綻しているけれども、妻が夫の収入を当てにせざるを得ないため離婚ができない夫婦」の割合が増えてきていることに起因します。つまり、実質的には、こうした“妻の恋愛意欲”が不倫市場を支えているのです。
これらの2つの形式が主流になっているのは、いずれの形式においても、女性(既婚女性)側がある程度のイニシアティブを持つことができ、かつ、当事者間における離婚や結婚への進展意欲に関するアンバランスが生じにくいため、安定した恋愛関係を維持しやすいからです。
即ち、「ダブル不倫」の場合には、最初からお互いに「経済的な面を考慮すると、離婚すべきでない」ということをわかり合っている前提で付き合うことが多いので、当事者の一方が他方に離婚や結婚を迫るという状況は起きにくいものです。
また、「既婚女性と独身男性の不倫」の場合には、既婚女性は、独身男性との結婚は現状よりも経済的に不利になる場合が多いので独身男性に結婚を迫ることがなく、独身男性は、既婚女性から結婚を迫られることなく恋人のような甘い関係でセックスをすることができることから、当事者の一方が他方に離婚や結婚を迫るという状況は起きにくいものです。この場合には、今流行りの「母子的恋愛」に発展するケースも多くなっています。
これに対し、「既婚男性と未婚女性の不倫」は、経済が成長して既婚男性の収入も増加していた昭和から平成初頭の時代には、不倫におけるメジャーな形式でした。しかし、現在は、既婚男性のほとんどは、収入の頭打ちや低下のみならず、予測不能な無収入化リスクをも抱えていることから、「離婚して再婚して養育費を払い続ける」という甲斐性を発揮できません。このため、クレバーでモテる既婚男性は、「未婚女性との不倫」よりも、面倒くさくなくてお金もかからない「W不倫」を選びがちになるのです。
このように、「既婚男性と未婚女性の不倫」は、“妻の恋愛意欲”を構成要素としないことから、不倫市場の中ではマイナー化の傾向にあります。
ただし、「既婚男性と未婚女性の不倫」は、大人の恋愛市場全体から見たときには、未婚同士の恋愛に匹敵するほどの需要(秘密的、潜在的なものを含む)があるものと推察されます。この需要を支えているのは、現代の未婚女性がぼやきがちな「未婚男性にイイ男がいない」という背景事情です。ここで、「未婚男性」とは、一度も結婚をしたことの無い男性のことを意味し、バツイチやシングルファザーを含みません。
こうした背景事情により、現代においては、昭和から平成初頭の時代においては不倫の恩恵を得られなかった層(ex.甲斐性なし、クレバーでない、モテない)の既婚男性が、未婚女性と不倫をできるようになりました。それ故に、「既婚男性と未婚女性の不倫」において当事者が織りなす恋愛のクオリティは、全体として、従来に比して、かなり低下しています。このため、冒頭に記載したような「あり得ない感」を備えた恋愛も、当事者間では「まとも感」を備えた恋愛として認識・評価され得るのです。
2.近年の「既婚男性と未婚女性の不倫」に嵌まりがちな男女の特徴例
近年の「既婚男性と未婚女性の不倫」では、この不倫を指向する男女の特徴が、従来と比べて顕著に変わってきています。こうした特徴の共通点を、以下に、既婚男性、未婚女性の典型例として例示してみました。なお、以下は、あくまで例示であり、この典型例が既婚男性と未婚女性の不倫関係すべてに当て嵌まる訳ではありません。
(1)既婚男性
●あまり深い恋愛経験をすることなく結婚したが、結婚したことによって女性に対する自信や余裕ができて、他の女性ともエッチしたいという欲が出ている男性
●子供がいる
●外見、内面のいずれか一方について、表面的な女性受けが良い
●30代~40代前半の年齢層に多い
(2)未婚女性
●どの男性からも支持される外見(=同世代の未婚男性に対して妥協すれば、すぐに結婚することができるレベル)
●恋に盲目的で、妥協できない
●「安定した生活費を得るために結婚したい」という願望が強い。つまり、「結婚」を「就職」と同様に考えて焦っている。
●20代後半~30代前半の年齢層に多い
3.近年の「既婚男性と未婚女性の不倫」において恋愛関係が成立するプロセス
上述の特徴を備えた既婚男性と未婚女性との間で、恋愛関係が成立していくプロセスを、以下に例示してみました。なお、以下は、あくまで例示であり、既婚男性と未婚女性の不倫関係すべてに当て嵌まる訳ではありません。
<既婚男性>
↓
【S1】未婚女性に対し「独身時代にエッチしたかったタイプ。どうしてもエッチしたい。」という印象を抱く。
↓
【S2】しかし、結婚していることを正直に告げたら、未婚女性が次のように感じるので、エッチできにくくなる。
●結婚への発展性が無い人だから、エッチありの関係(ex.恋人、セフレ)としては考えられない。
●時間を共有した事実が奥様に伝わるリスク(ex.不倫と勘違いされ、奥様からの責任追及や提訴)を恐れ、1対1の関係で付き合うことに委縮してしまう。
↓
【S3】次の理由により、「結婚していることを正直に告げなくても、まあ、いっか」と思う。
●付き合ってもすぐに別れるかもしれないから、早急に言う必要は無いだろう。(結婚していることを知らずに別れたなら、相手にとっても、それで良し)
●既婚であることを正直に言うと、もし付き合った後に関係が悪化した際には、嫁にチクられる等の報復があり得るから、むしろ正直に言わないのが自分のため。
●付き合いが続いて、離婚してもいいと思えるくらい未婚女性のことを好きになった時に、既婚であることをカミングアウトすればいい。その時には、未婚女性の結婚願望も叶え易くなっているし。逆に、今、既婚というネガティブな事実を伝えて、将来の可能性を失くしてしまうことは、お互いにマイナス。
↓
【S4】既婚であることを隠して、未婚女性にアプローチする。
↓
<未婚女性>
↓
【S5】生活費を稼ぐプレッシャーを受けて働き続けることなく、気楽に子育てするために結婚したいと思っているが、周りの未婚男性には、惚れさせてくれるようなイイ男がいない。
↓
【S6】既婚男性に対し、周りの未婚男性にはない、余裕(∵結婚していることによるもの)と仕事への情熱(∵子供がいることによるもの)を感じる。
↓
【S7】既婚男性からのアプローチに、「私に、強い恋愛感情を抱いてくれている(∵エッチしたいという気持ちが強いことによるもの)」と感じる。
↓
【S8】恋人関係成立
要するに、・・・
◆既婚男性が、深い恋愛経験をしていない(つまり、女の怖さを知らない)ために、上記【S3】及び【S4】のように既婚を隠して付き合う決断をしたこと
◆結婚したいけど恋愛相手には妥協できない未婚女性が、相手の既婚男性に対し上記【S6】及び【S7】のように、相手の男性が既婚だからこそ備えている特徴を周りの男性には無い魅力として好評価してしまうこと
これらのことにより、お互いに異なる目的(既婚男性は体目的(ヤリ目)、未婚女性は結婚目的)で、恋愛がスタートしたことになります。
このように、お互いに、目的が異なり、しかも、見込み違いや勘違いが含まれていれば、このことが後に明らかになった際に、傷つけ合ったり、報復し合ったり、恨み合ったり…修羅場になるのは無理ないことですね。
4.上記3での恋愛関係の成立後に既婚男性の既婚事実が明らかになった場合
次に、上記3での恋愛関係の成立後に既婚男性の既婚事実が明らかになった場合について、検討をしていきます。
既婚男性が短期的なヤリ目(=やり捨て)であった場合には、未婚女性は、既婚男性に対し、騙されたことに対して報復はするかもしれませんが、別れを拒否することは稀だと思います。
他方、リンク先の事例のように、既婚男性が長期的なヤリ目(=セフレ)であった場合には、未婚女性は、既婚男性に対し、責任を取ってもらう(=つまり、結婚する)ために、別れを拒否したくなるものです。
こうした別れの拒否に至るまでの未婚女性の心理的・行動的なプロセスを、以下に例示してみました。なお、以下は、あくまで例示であり、既婚男性と未婚女性の不倫関係すべてに当て嵌まる訳ではありません。
<未婚女性>
↓
【T1】彼氏ができた
[ステータス:恋人関係]
↓
【T2】彼氏の様子がなんかおかしい(ex.毎週土日に空白の時間がある)。誰か他に女がいるのでは?
[ステータス:結婚にプレッシャーをかける恋人関係]
↓
【T3】彼氏の様子がかなりおかしい(ex.会う時間が短く、彼氏の都合の良い時間だけになる)。でも、結婚が見えない関係であると思いたくない
[ステータス:メールや行動を監視する恋人関係]
↓
【T4】彼氏が既婚者であることが発覚した。
[ステータス:不倫関係]
↓
【T5】これまでの彼氏との付き合いの履歴を“不倫関係”にしたくない(∵他人に言えない)。彼氏と将来結婚したいので、まずは不倫関係から恋人関係に昇格させたい。
[ステータス:結婚が予定された不倫関係(=彼氏の離婚待ち状態)]
↓
【T6】彼氏の離婚が思うように進まない
[ステータス:結婚を使命とする不倫関係(=彼氏に離婚をけしかける状態)]
この先は、・・・離婚→結婚とスムーズに進展するケースは、無いわけではありませんが、極めて少なく、たいていは、
●彼女が、彼氏と別れ、彼氏の家庭を破壊する。
●彼氏(旦那)の嫁が、離婚による高額な養育費の継続払いや子供との面会拒絶をちらつかせて、旦那に彼女と別れさせる。
●彼氏は、嫁から呆れられて離婚したけど、彼女とも険悪になり、お別れ。
のように、彼氏との結婚という目的を達成する前に、関係が終わってしまうものです。
彼氏としても、妻との離婚、彼女との再婚等の自身の環境の激変を強いられている中で、彼女から「既婚がバレる前と同様に付き合え」と言われても、それはちょっと無理な注文なのでは…と想像します。
5.おわりに
今回の記事でご紹介した「既婚男性と未婚女性の不倫」は、既婚男性の「結婚していない」というたった1つのウソから始まっています。
このたった1つのウソが、
●善意の未婚女性を家庭破壊者や略奪者に仕立て上げてしまい、
●妻や子供に「お父さんは、結婚をエサに未婚女性を騙してエッチし続けた詐欺男だった」という深い失望を抱かせ、
●この事実を知った周りの人が、既婚男性本人に対し、「結婚をエサにして騙さないとエッチできないクオリティの、しょぼい男」という烙印を押してしまう。
このようなネガティブな結末になるくらいなら、既婚男性としては、未婚女性から「結婚していることはわかっているけど、一度だけ抱いて欲しい」と言われるくらい、自分自身を磨く方が、よっぽどイイのではないでしょうか (^^;
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