10.ダブル不倫中の既婚女性が相手(既婚男性)の恋愛感情に不足を感じやすい理由
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前々回と前回の記事では、ダブル不倫における「家庭は維持しつつ、不倫相手とは恋人のようにラブラブでいたい」という妄想は、「平和ボケ夢想」という心理状態によって引き起こされ、交際実態が理想とかけ離れているというストレスを生じさせやすい、ということについて説明した。
今回の記事では、既婚女性にスポットを当て、ダブル不倫中の既婚女性が相手の既婚男性の恋愛感情に不足を感じやすい理由について、解説していく。
心のふれあいを求めてダブル不倫をする既婚男性の圧倒的な不足
以下の図3は、 図1に示したダブル不倫の各類型の推定存在率を男女別に表している。
図示するように、夢想モード(現実逃避セフレ型、リア充実現セフレ型)は、既婚女性における最もメジャーな(=既婚女性全体の80%を占める)ダブル不倫類型であり、ダブル不倫において、家庭を壊さない範囲での既婚男性との心と体のふれあいを求めている。
一方、夢想モードの既婚男性の数は、夢想モードの既婚女性の半分にも満たない。
このため、夢想モードの既婚女性のうちの半数以上(現実逃避セフレ型=30%、リア充実現セフレ型=20%)は、同じ夢想モードの既婚男性と交際することができず、あぶれてしまう。
あぶれた夢想モードの既婚女性が、即座にダブル不倫としての交際を実現するためには、家庭への悪影響を覚悟済みである戦闘モード(内縁型、恋人型、心の友型)の既婚男性か、又は、体目的である現実モード(スポーツセフレ型、コンビニエンスヤリ友型)の既婚男性のいずれかを選ばなければならなくなる。
夢想モードの既婚女性は、戦闘モードの既婚男性を扱えない
しかし、戦闘モードの既婚男性との交際は、成立しないか、成立してもすぐに別れてしまう。
なぜなら、家庭への悪影響を恐れない戦闘モードの既婚男性は、独身同士の恋愛と同様に、お互いの心の距離をグイグイ詰めてくる。
このため、家庭崩壊を全く想定していない夢想モード の既婚女性にとって、戦闘モード の既婚男性は重た過ぎ、こうした既婚男性の勢いによって壊したくない自身の家庭が壊れてしまうのでは…という悪い予感をも抱きやすいからである。
妥協して、体目的である現実モードの既婚男性と交際し、理想とかけ離れた交際実態を思い知る
このため、あぶれてしまった夢想モードの既婚女性は、当面の寂しさを紛らわすためには、妥協して、体目的である現実モードの既婚男性と交際せざるを得ない。
こうして仕方なく現実モードの既婚男性と交際を始めた場合、夢想モードの既婚女性は、その後まもなく、図1に示した連絡やデートの形態の相違を目の当たりにする。そして、既婚男性の気持ちの入っていない冷たい態度に対し、恋愛としての物足りなさや冷たさを感じ、心が満たされない状態となりやすい。
これにより、夢想モードの既婚女性は、第7回、第8回、第9回の記事にて説明したように、ダブル不倫の相手とのことを、都合の良い関係やセフレではなく、恋愛や恋人と思い込みたくなってしまうのである。
一方、現実モードの既婚男性は、どんなに夢想モードの既婚女性からセックスをエサにして「恋人みたいな対応をせよ」と命じられても、エッチをするために必要最小限の対応を表面上するに過ぎず、体目的という自身のスタンスは全くブレずに変わることはない。
そして、 夢想モードの既婚女性による心の繋がりの求めが執拗になってくると、「うっとうしいから、もう別れて、エッチさせてくれる変わりの女を探そう」と思い、連絡やデートの約束に消極的になり始める。
夢想モードの既婚女性は、こうした“理想”とかけ離れた交際実態に直面して、「体目的の不倫なんて、絶対嫌だ!」という思いを改めて強く感じるのである。
このように、W不倫交際中の既婚男性に対して「心の繋がりが足りない。体目的ではないか?」というマイナスのギャップが生じた時、既婚女性は、どのような決断や対応をするのか?
また、このようなギャップを感じている既婚女性との交際継続について、既婚男性は、どのような決断や対応をするのか?
これには、独身同士の恋愛では考えにくい「ダブル不倫に特有の王道パターン」がある。
詳しくは、次々回以降の記事で解説していく。
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