7.ダブル不倫中の既婚女性や既婚男性が「W不倫=恋愛、不倫相手=恋人」と思い込みやすい理由

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今回の記事では、ダブル不倫中の既婚女性や既婚男性が「ダブル不倫=恋愛、不倫相手=恋人」と思い込む現象について、解説していく。

 

「セフレ」や「都合の良い関係」という言葉を、受け入れられず納得できない

既婚女性や既婚男性の中には、ダブル不倫の相手のことを「恋人(彼氏、彼女)」と呼び、この相手との関係のことを「恋愛」と呼ぶ人がいる。

そもそも、ダブル不倫カップル内でお互いにどんな呼び方をするかは、好きにすれば良いことなのであるが・・・

このカップルのいずれかが、友人等に、

「わたし、大切な恋人がいるの。で、その彼氏がさぁ~」とか、

「オレ、今、ある女性と恋愛してるんだよね。で、オレの彼女がさぁ~」

と話してきた場面においては、・・・

これを聞いた友人等の中には、

「ん?結婚しているのに、恋人?彼氏?彼女?恋愛?」

と、少々、意味が分からずに戸惑ってしまう方もいることであろう。

 

では、これらの用語を、「恋人(彼氏、彼女)」→「セフレ」、「恋愛」→「都合の良い関係」のように、ワンランク下の言葉に変えてみたら、どうなるか?

「わたし、大切なセフレがいるの。で、そのセフレがさぁ~」

「オレ、今、ある女性と都合の良い関係なんだよね。で、そのセフレがさぁ~」

これを聞いた友人等にとっては、

「あ、要するに、結婚してるのに、外で異性と浮気して遊んでるんだよね!」と、納得しやすくなるのだけれども・・・

一方、これを話すダブル不倫当事者の中には、

「遊びや浮気とは違う。だって、体だけの関係じゃなく、心も通じ合ってるもん。」

「不倫相手に対する恋愛感情の強さは、独身時代に恋愛した恋人を超えている。なので、“恋人”や“恋愛”と呼ぶのが自然。」

のように、セフレや都合の良い関係と言われることに納得できない人もいることであろう。

 

「ダブル不倫は恋愛である」と思い込みやすいのは、夢想モードの人だけ

では、ダブル不倫中の既婚女性や既婚男性は、誰もが皆、「ダブル不倫=恋愛、不倫相手=恋人」と思い込みやすいものなのだろうか?

このことについて、ダブル不倫市場の実態に即して、以下に検討していく。

なお、上述した、友人等の他人から「あなたたち、所詮、都合の良い関係のセフレじゃん」とセフレ評価され恋人と評価されないことに抵抗する気持ちのことを、以下、「セフレ評価への抵抗感」という。

このセフレ評価への抵抗感は、ダブル不倫中のすべての既婚者が感じている訳ではない。

これを図1にて既述した、ダブル不倫のモードごとに検証してみると・・・

まず、戦闘モードのうちの内縁型、恋人型の人は、このような抵抗感を感じない。

なぜなら、セフレ評価をした友人等に「お互いに家庭崩壊を覚悟し、1対1でのリスク(ex.この先に捨てられるor捨てるリスク)をも負って、未来に賭けようとしている」という実状を伝えれば、友人等の評価を「確かに、その関係は、実質的には、都合の良い関係ではなく恋愛であり、セフレではなく恋人だね」と、自身が思っているのと同じ評価に変えることができるからである。

次に、戦闘モードのうちの心の友型の人も、このような抵抗感を感じない。

なぜなら、セフレ評価をした友人等に「お互いに自身の家庭を敵視する戦友として心の関わりを深く持ち、肉欲には全く溺れていない」という実状を伝えれば、友人等の評価を「確かに、その関係は、都合の良い関係やセフレではなく、恋愛や恋人でもなく、将来お互いに家庭を捨てて恋愛や恋人に発展するかもしれないソウルメイトだね」と、自身が思っているのと同じ評価に変えることができるからである。

また、現実モード(スポーツセフレ型、コンビニエンスヤリ友型)の人も、このような抵抗感を感じない。

なぜなら、現実モードの人は、体目的であり、この目的を超えて不倫相手と心を絡ませるつもりは毛頭ない。よって、友人等からのセフレ評価を、「うん、その通り!」と素直に受け入れることができるからである。

 

つまり、このようなセフレ評価への抵抗感は、図1におけるダブル不倫類型のうち、

最も存在割合の多い夢想モード(現実逃避セフレ型、リア充実現セフレ型)

の人だけが感じるのである。

故に、今日、「ダブル不倫は、恋愛か?都合の良い関係か?」、「ダブル不倫の相手は、恋人か?セフレか?」という議論があちこちで起こるのも、自然で無理のないことあろう。

 

セフレ評価を受け入れられない、重要な2つの原因

では、夢想モード(現実逃避セフレ型、リア充実現セフレ型)の人は、なぜ、自分のダブル不倫関係をセフレ評価されることに抵抗を感じるのか?

それは、夢想モードの人は、戦闘モード現実モードの人とは異なり、

(1)ダブル不倫での実現内容について「現実に見合わないほどの高い理想」を設定し、

(2)この理想が、ダブル不倫で実際に経験した交際の実態とはかけ離れている(=実態のレベルが低過ぎて理想の足元にも及ばない)ことをストレスに感じているから

要するに、「他人からのセフレ評価は、交際実態からは図星だけど、この交際実態は私の理想とはかけ離れているから、認めたくない。」と思うが故に、自身のW不倫としての交際実態は、「恋愛、恋人」という格の高いものであると思い込もうとするのである。

 

これらの2つの原因は、他の恋愛形式では生じない、ダブル不倫に特有のものである。

そして、これらが習慣化されてしまうと、「本人の心に、無意識のうちに、真の意味での恋愛(=お互いに心から思いやり合える恋愛)を生涯不能とするほどの致命的な歪みを形成してしまう」という家庭崩壊よりも遥かに重大なリスクを伴うものである。

よって、次回と次々回の記事において詳細に説明していく。

 

→【F教室】次の記事:8.ダブル不倫にて自身の現実に見合わないほどの高い理想(=妄想)を描いてしまう人間心理-平和ボケ夢想

←【F教室】前の記事:6.W不倫類型(その3)-現実モード(スポーツセフレ型、コンビニエンスヤリ友型)

 

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