ストレス-2.ストレスの意味と、精神的ストレスの種類(パブリック、プライベート)
ここは、Fantasy学部 教室
-連載テーマ「ストレス」の目次-
1.はじめに
2.ストレスの意味と、精神的ストレスの種類(パブリック、プライベート)
3.パブリックストレスの特徴とその解消方法
4.プライベートストレスの特徴と種類
5.プライベートストレス(孤独系)
6.プライベートストレス(迎合系)
7.プライベートストレス(自己承認系)
大人の女性向けの連載テーマ「ストレス」の第2回になります。
今回の記事では、ストレスの意味と、精神的ストレスの種類について解説していきたいと思います。
「ストレス」とは
「ストレス」とは、意に反した我慢をし続けることによって心や体に生じる歪みをいいます。
物体に “圧力”が加えられ続けると歪みが生じます。この“圧力”は、人の場合には、“意に反した我慢”に相当します。
即ち、“意に反した我慢”をし続けた結果、体に生じた歪みが肉体的ストレスとなり、心に生じる歪みが精神的ストレスとなるのです。
このうち、精神的ストレスは、一般的に、人間関係について“意に反した我慢”をし続けることによって生じやすいものです。
そこで、この連載記事では、人間関係に起因した精神的ストレスに着目して説明していきます。
精神的ストレスの発生場所
人の生活環境は、「義務的な人間関係を伴うパブリック」と、「義務的でない人間関係を伴うプライベート」の2種類に区分されます。
よって、精神的ストレスは、パブリック、プライベートのいずれかの場所で発生します。
この精神的ストレスは、いずれの場所で生じたものかによって、その性質が異なります。
そこで、以降の説明では、パブリックな環境下で生じるストレスのことを「パブリックストレス」、プライベートな環境下で生じるストレスのことを「プライベートストレス」として、区別していきます。
「パブリックか?プライベートか?」の判断
「どの環境がパブリック(=義務的な人間関係)で、どの環境がプライベート(義務的でない人間関係)であるか?」の判断については、人それぞれに異なるものですが・・・一般的には、次のように区分されます。
a)義務的な人間関係(=パブリック)
職場の上司、顧客、ビジネスパートナー、地域の自治会員、親族
b)義務的でない人間関係(=プライベート)
恋人、親友、実質的な友人
c)人や相手、状況によって評価がブレるもの
形式的な友人、知人、サークルのメンバー、ママ友、親子等の直系血族、職場の同僚、取引先の社員
寂しい人は、どんな人間関係も「プライベート」に入れたくなる
上記c)で例示した人間関係は、いずれも、普通に生活をしている中で受動的に得たもの(=得ようとして得たものではない)であることが多く、自ら特別な苦労や犠牲を払って手に入れたものではありません。
このような上記c)の人間関係については、上記a)のパブリックの括りに入れる人もいれば、上記b)のプライベートの括りに入れる人もいることになりますが…
一般的には、「上記b)の義務的でない人間関係」の質がプアーな寂しい人ほど、上記b)のプライベートの括りに入れたがる傾向があります。
なぜなら、職場等で溜まった重いパブリックストレスを解消するためには「義務的でない人間関係」の存在が不可欠となります(詳しくは、以降の記事で解説していきます)。
このため、条件反射的に、
日々溜まるパブリックストレスに押しつぶされて生気を失ってしまわないように、逃げ場としての「義務的でない人間関係」のライブラリを充実させておこう
という気持ちが働くからです。
次回の記事では、大人の女性の誰もが抱えるパブリックストレスの特徴について、説明していきます。
→次の記事:「ストレス-3.パブリックストレスの特徴とその解消方法」
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