恋人からの「愛して欲しい」という要求に対応し続けるほど、「愛」の復活は困難になる
ここは、Fantasy学部 教室
愛されたい女性の悩み相談事例
男性から愛されるけど、愛せない…でも、愛されたい
この記事は、この事例についての連載第3部になります。
相談内容の詳細は、当校植松(uyhvlf4)の回答と共に、Yahoo知恵袋のリンクに記載しておりますので、以下の記事に先立ってご一読頂けますと、より理解が進みます。
恋人から受け取る愛の不足感を恋人への要求対応で補おうとするほど、恋人の愛の量は減っていく
前回の記事では、
恋人からの「愛して欲しい」という要求に応えるために本意でない愛情“表現”をすることは、
現状維持(別れられたら困る)と自己防衛(悪い評価をされたくない)の“利欲”から意図的・義務的になされる「要求対応」に過ぎず、
「愛している」という純粋な“想い”から無意識的・自発的に表出された“表現”を伴う「愛」とは相容れない全く異質のもの
ということについて言及しました。
しかし、実際の大人の恋愛の場面では、
「足りない愛を要求対応で無理矢理に補い、なんとか交際を継続させよう。1人ぼっちになって寂しくなるのは嫌なので。」
このような思いで継続中のカップルは、決して珍しくはありません。
このようなカップルは、次のStep1~3のような流れで誕生します。
【Step1】はじめは、お互いに「愛している」という純粋な“想い”を感得できる愛情“表現”が豊富で、愛に満たされている。
↓
【Step2】そのような愛情“表現”がカップルの一方においてなされなくなると、他方は「受け取る愛」の量感が減るために不安になる。
↓
【Step3】他方は、不安を払拭して「愛されている」ということを確認したいがために、量感の減少分を「要求対応(=一方から意図的・義務的になされた偽りの愛情“表現”)」で補おうとする。
そして、このStep1~3を繰り返すほどに、そのカップルにおいて、「要求対応」の量が増え、そのトレードオフとして、要求対応をした側の「愛」の量が無理した分だけ減っていくのです。
カップル間での「要求対応」の割合の増加は、そのカップルをゆっくりと確実に「破局」というゴール方向に導いていく
このシーケンスにおいて、女性の場合に特徴的なのは、
「男性に要求対応をさせる側に立った時(=女性の愛充足要求に男性が対応する時)には感情的になる一方で、自分が要求対応をする側に立った時(=男性の愛充足要求に女性が対応する時)には非情になる」
のように、自身がいずれかの立場であるかによって対応が正反対になり易いという点です。
この立場による相違は、具体的には、次の例の通りです。なお、この例におけるパーセンテージは、要求に対応する側に残っている愛の占有比率を示しています。
例1:男性に要求対応をさせる側に立った時
【男性80%】男性からの要求対応を「愛である」と都合よく評価する
↓
【男性50%】男性からの要求対応について、無理して仕方なく対応しているように感じる
↓
【男性10%】男性からの要求対応はもういらない。「愛している」という純粋な“想い”を感得できる“表現”を返して欲しい。
例2:女性が要求対応をする側に立った時
【女性80%】提供するのが「要求対応」であっても、それを受けた男性がそれを「愛」と評価して満足していれば、それでいい。
↓
【女性50%】男性の要求に対応するのが面倒くさくなってきた。
↓
【女性10%】男性の要求が過剰で、自己中に思えてしまい、うざい。
これらの例は、「女性は、最終的には、相手を想う純粋な心である「愛」の量に従って素直に反応する」ということの現れですね。
このように、カップルにおける「要求対応」の割合の増加は、対応する側に無理の蓄積を生じさせ、そのカップルをゆっくりと確実に「破局」というゴール方向に導いていくのです。
また、上例のように、「愛」の割合の減少に伴って「要求対応」の割合が増加していった場合、「愛」の存在していた領域が、要求対応のもととなる利欲や義務感等の邪心で上塗りされてしまうため、その後に再び「愛」の割合を増加させることが非常に難しくなります。
即ち、恋人からの「愛して欲しい」という要求に無理に対応し続けるほど、「愛」の復活は困難になるのです。
もしかしたら、相談事例の女性は、「相手の男性からのたくさんの愛に無理に応えようとしたら、いずれは破局する」という経験を持っていたから、「この男性を愛せない」と思ってしまったのかもしれませんね。
<連載第4部へ続きます>
→次の記事:連載第4部-大人の女性が備える2種類の恋愛モード(心の充足モード、御利益モード)
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タグ:愛したい~愛すること, 無理に継続, 義務的な要求対応