大人の女性が備える2種類の恋愛モード(心の充足モード、御利益モード)

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愛されたい女性の悩み相談事例

男性から愛されるけど、愛せない…でも、愛されたい

この記事は、この事例についての連載第4部になります。

相談内容の詳細は、当校植松(uyhvlf4)の回答と共に、Yahoo知恵袋のリンクに記載しておりますので、以下の記事に先立ってご一読頂けますと、より理解が進みます。

「寂しい、孤独、愛されたい、不安、迷い、心が疲れた、癒されたい」と思っている大人の女性に対し、内心(本音、本心)についての心の自分磨きの場、承認欲求や自己承認欲求、自己肯定感、自分らしさ、ありのままの自分の実現の場、女性の悩みについての悩み相談や人生相談による共感の場、バーチャルな癒しや疑似恋愛の場を提供する大人の恋愛学校LoveFakeのFantasy学部のシンボルマーク

大人の女性の「愛している」という言葉が持つ2種類の意味合い

前回の記事では、

恋人からの「愛して欲しい」という要求に対応し続けるほど、対応する側において「愛している」という純粋な“想い”が復活不能に消えていき、最終的には破局に陥りやすい

ということについて言及しました。

 

今回の記事では、こうした「愛している」という純粋な“想い”の内容に着目し、

●近年の30歳以上の大人の女性が、何をもって「愛している」と言っているのか?

●そこには、相手の男性に対する純粋な“想い”はあるのか?

ということについて、書いていきたいと思います。

 

女性は、大人の恋愛の場面において、

交際を始めた男性とのなれそめを聞かれた際には「好きになったから恋人として付き合っている」と答え、

その交際が順調に継続してその男性への思いを聞かれた際には「愛している」と答えることがあります。

 

しかし、この「愛している」という言葉の意味合いは、その女性が属する恋人関係によって異なり、女性によって幅があるものです。

このことは、恋人のいる女性に「なぜ、その男性のことを“愛している”と思うのか?」という質問をしてみた時に、女性の答えの内容についての傾向が概ね次の2種類に分かれることによって、明らかになります。

 

1種類目は、その答えが、「優しいから」、「私のことを好きでいてくれて、浮気しないから」、「従順で逆らわないから」などの場合・・・

この場合には、相手の男性が女性に示している言動や行動等の何らかの“表現”が、女性の「愛している」という気持ちの前提条件になっています。

 

他方、2種類目は、その答えが、「なぜだか気になるから」、「その男性への“想い”が募るから」、「理由はよくわからないけど、その男性への“想い”が心から消えるイメージが全く湧かない」などの場合・・・

この場合には、女性の「愛している」という気持ちは、女性自身の“想い(情感)”から自然に溢れ出たものであり、相手の男性が自分に示してくれている“表現”を前提条件とするものではありません。

 

なお、1種類目の答えと2番目の答えとの間に、恋愛の質的な良否や優劣はありませんので、早合点されないように、・・・

 

「愛している」という言葉の意味合いは、その女性の恋愛モードによって異なるもの

なぜ、このように、女性が属する恋人関係によって、「愛している」という言葉の意味に幅が生じるのか?

それは、大人の女性の場合には、現在どのような恋人関係に属しているかによって、その女性の主たる恋愛モードが異なるからです。

具体的には、

1種類目の「相手の男性による“表現”を前提とする答え」をした女性は、男性と恋人関係になることを主目的とし、男性との時間の共有によって何らかの利益を得ようとする「御利益モード」が主となっている状態にあり、

2種類目の「相手の男性による“表現”を前提としない答え」をした女性は、男性を純粋に愛することを主目的とし、自身の心の中にある“男性を愛する気持ち”の格納領域の不充足を満たそうとする「心の充足モード」が主となっている状態にあるのです。

なお、御利益モードと心の充足モードとの間に、恋愛の質的な良否や優劣はありませんので、早合点されないように、・・・

 

御利益モードの時と心の充足モードの時とでは、男性に求める要素が全く異なる

大人の女性の場合、男性との恋人関係の実現を主目的とする「御利益モード」と、男性を愛することを主目的とする「心の充足モード」との間では、次に示すように、男性に対して求める要素が全く異なります。

 

恋人関係の実現を主目的とする「御利益モード」の時に男性に求める要素

「男性と恋人関係であるために必要とする要素」には、主として次に列挙したようなものがあります。

●相手の男性を受け入れられること

●相手の男性が恋人関係を持続する意思と能力を備えており、この意思と能力と矛盾する行動をしないこと

●恋人関係を継続することで、自身の許容範囲を超える無理や損失等の不利益が生じないこと

 

これらの要素を女性の雑な言葉で表すと、「継続できないのなら、付き合っても意味がない。」、「自身の許容範囲を超える不利益が起きるのを避けたい。」という感じになります。

この「交際によって被る不利益の許容範囲」は、女性によってまちまちです。この許容範囲が狭い女性ほど恋人関係に発展しにくく、広い女性ほど恋人関係に発展し易くなります。

 

また、御利益モードの女性は、相手の男性の意思や能力、行動が上記の必要要素を満たしていることを常に確認しようとします。

このため、男性は、交際の前段階においては、こうした女性による確認をクリアするために、女性に対し、自身の“想い”の強さを含めて、自己アピールになるような言動や行動等の“表現”を積極的に行います。

しかし、女性の確認が終了した後(恋人としての交際開始後)においては、男性のこのような“表現”は、もはや必要ないと解釈して、目減りしがちです。それ故に、御利益モードの女性は、恋人である男性から、このような“表現”を求めようとするケースが多くなるのです。

 

愛することを主目的とする「心の充足モード」の時に男性に求める要素

一方、「男性を愛するために必要とする要素」は、主として次の1つだけです。

●相手の男性に対し、「自分を受け入れて欲しい」という純粋な“想い”を抱くこと

 

この要素を女性の雑な言葉で表すと、「自分を受け入れてもらえれば、継続しなくても構わない。」のような、恋人関係の継続は二の次という感じになります。

この「相手の男性に自分を受け入れてもらう」という要素は、心の充足モードにある女性にとっては、自身の主たる願望であり、この願望の実現は自身の得にしかなり得ないものです。

また、心の充足モードの女性は、こうした自分の願望を満たすことで精一杯で、「相手の男性を受け入れられるかどうか?」を考えている余裕はありません。

このため、心の充足モードの女性には、御利益モードの時とは異なり、相手の男性との接点において、損得勘定が生じにくくなります。

 

心の充足モードの女性の場合、相手の男性の選択は、御利益モードの時のように「条件さえ合えば、特にこだわらない」というものではありません。その一方で、「どのような男性に自分を受け入れて欲しいのか?」については、自身でも抽象的にしかわかっていないものです。

但し、「自分の受け入れを拒否することがあり得ない」と思えるような安全牌の男性に対しては、「自分を受け入れて欲しい(=愛している)」という“想い”を抱きにくくなります。

 

また、心の充足モードの女性の「自分を受け入れて欲しい」という“想い”は、女性自身の心の内に秘められており、その“想い”を抱いている男性から“想い”“表現”するきっかけが与えられない限り、“表現”されにくいものとなります。

 

結び

ここまでの考察の結果、もしかしたら、相談事例の女性は、恋愛モードが、御利益モードが弱くて心の充足モードの強い状態であったのかもしれません。

そのために、相手の男性から優しくされて至れり尽くせりと思うほどに「自分を受け入れて欲しい」という願望が充足され過ぎてしまい、その結果、「愛している」という“想い”を自然に抱けなくなってしまったような気がします。

もしそうだとすれば、相談者の女性は、男性を「愛せない」のではなく、現時点では「心の充足モードなら愛せるけど、御利益モードにはなれない」と純粋な恋愛を指向しているだけのような気がします。

 

むしろ、こうした心の充足モードにある相談者の女性の純粋な“想い”の充足を感得できずに、

「相手の男性との交際において、現状維持(別れられたら困る)と自己防衛(悪い評価をされたくない)の“利欲”を持ち、相手の男性の要求に対して意図的・義務的に応えなさい(=要求対応)。これが“愛する”ということである。」

のようにビジネスライクな評価をしてしまうような方は、・・・

純粋な想いで愛し愛された経験に乏しいか、又は、経験があってもその大切さの記憶が失われてしまっていることの証であり、相談者の女性が「愛せない」と悩むことよりも、ずっと危険な状態であるような気がします。

 

 次回の記事では、付録として、こうした2つの恋愛モードの配分が、大人の恋愛の場面(目的や交際形態)に応じて変動する傾向について、説明していく予定です。

 

<連載第5部(最終部)へ続きます>

 

→次の記事:連載第5部-女性の恋愛モード(心の充足モード、御利益モード)の配分は、交際形態によって異なり、交際継続に伴って変動する

←前の記事:連載第3部-恋人からの「愛して欲しい」という要求に対応し続けるほど、「愛」の復活は困難になる

 

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