結婚デビュー|大人の恋愛用語事典
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【結婚デビュー】
(けっこんデビュー)
「結婚デビュー(けっこんデビュー)」とは、未婚時代にはあまり女性にモテなかった男性が、外見のクオリティが高めのモテる女性と結婚したことをきっかけに、「自分はモテる」という自信をつけ、この自信に基づいて妻以外の女性との恋愛的な関わりに積極的になる現象をいう。いわゆる「勘違い男」の一態様である。
●「未婚」とは、結婚の経験が一度もないことを意味する。即ち、結婚デビューは、初婚の男性に特有の現象であり、女性や再婚の男性にはあまり見られない。
●「妻以外の女性との恋愛的な関わり」の場としては、職場や社内、プライベートでのイベントや飲み会、合コン、サークル、Facebook等のSNS、出会い系サイト等がある。
●「妻以外の女性との恋愛的な関わり」は、二人きりのデートに持ち込むためのインサイドワーク的な浅い関わりから、浮気や不倫、恋愛等の深い関わりまで、幅がある。
結婚デビューが生じる要因
結婚デビューが生じる要因は、上述の定義に記載の通り、男性が外見のクオリティが高めのモテる女性と結婚したことをきっかけに「自分はモテる」という自信をつけたことである。
「自分はモテる」という自信の客観的妥当性
この自信は、男性自身が、「手に入るはずのないものが手に入った(=モテる女性と結婚した)」という事実に対する自己評価を、「サプライズであり、偶然によるもの」という評価から「自身の男性的な魅力が高いことによって必然的に起きたもの」という評価に読み替えることによって生じる。
但し、この読み替えは、その男性が外見や内面についての自己研鑽をしたことによってモテる女性を引き寄せた場合を除き、得てして、その男性の自身に都合の良い勘違いであり、客観的な妥当性に欠ける場合が多いものである。
モテる女性と結婚できたのは、「モテる女性による結婚目的への切り替え」に過ぎない
「未婚時代に多くの女性から恋愛対象となり得なかった男性が、何も自己研鑽をしていないのに、加齢に伴って、いきなり、モテる女性からの恋愛対象となる」ということは、恋愛感情のメカニズム的にはあり得ない。
モテる女性からの恋愛対象となったのは、たいていは、モテる女性が、結婚適齢期の年齢にさしかかった際に、恋愛の目的を、それまでの「熱い恋愛感情の相互感受」から「結婚」に切り替えたことにより、自身の恋人の判断基準における「生涯において恋人から獲得し得る財産的利得」の比率を高めたことに起因する。
この「財産的利得」は、相手の男性やその家族が保有している「生涯期間内に枯渇する可能性の低い資産、地位、名誉」を意味し、例えば、貯蓄額、不動産の敷地面積、地主、名士や創業成功者の家系、公務員、大企業勤務等のプラスの財産を得られるもののほか、物を買うのを控える倹約家、交際やギャンブルにお金を使わない堅実派等のような財産のマイナスを生じさせない男性の性質も含まれる。
妻以外の女性との恋愛的な関わりに積極的になってしまう理由
未婚時代にはあまり女性にモテなかった男性が、モテる女性と結婚したことをきっかけに「自分はモテる」という勘違い的な自信を心の中に抱いているだけで、妻以外の女性との恋愛的な行動(浮気や不倫、恋愛のための活動)を起こさないのであれば、家庭や他人に対して何ら弊害を生じさせることはない。
一般的には、このような勘違いな自信を抱いている男性(以下、「勘違い男性」と言う)の日々の生活意識が、次のような「心に余裕や隙間の無い状態」である場合には、妻以外の女性との浮気や不倫、恋愛のための活動をしようとしないものである。
●家庭において生活維持のために稼ぐ責務を担い、維持可能なギリギリの線で稼いでいる状態
●「自己スキルを極める趣味」に没頭している状態
●子供の養育に対する自己責任の意識が高い状態(注:親としての体面を保つべく社会的責任としての養育義務を果たしているに過ぎない状態や、役割分担された範囲で子育ての業務を遂行しているだけの状態では足りない)
しかし、このような状態でなく、勘違い男性の心に余裕や隙間のある場合には、勘違い男性は、日々の生活に更なる自己実現感や達成感を見出すために、「自分はモテる」という自信を心の中に抱くに止まらず、この自信に基づいて妻以外の女性との恋愛的な関わり(浮気や不倫、恋愛のための活動)に積極的になってしまう場合がある。
勘違い男性は、モテる女性と結婚したことにより十分に満足しているはずなのに、なぜ、妻以外の女性との浮気や不倫、恋愛によって、日々の生活に更なる自己実現感や達成感を見出そうという欲望を抱くのか?
それは、主として、次の2つの理由による。
実際に女性にモテる経験をして、「自分はモテる」という自信を事実や実績に変えたい
誰でもそうですが、「備えていないと思っていた力が、備わっている」と思った時には、その力を実践で試したくなるものである。
よって、「自分はモテる」という勘違い的な自信を持った男性が、
実際に女性にモテる経験をして、「自分はモテる」という自信を事実や実績に変えたい
こう思ってしまうのも、人として致し方のないことなのである。
未婚時代の劣等感を払拭して、優越感に浸りたい
そもそも、勘違い男性がモテる女性と結婚できたのは、客観的に見て「潤沢な財産」を備えているからであり、この点では、勘違い男性は他の男性よりも優越感を得ている。
しかし、このような勘違い男性の心の中には、恋愛に関しては、未婚時代のモテない経験に基づく劣等感が残り続けているものである。
よって、
未婚時代にモテなかった劣等感を払拭して、優越感に浸りたい
このように思ってしまうのも、やはり、人として無理のないことなのである。
結婚デビューの男性との恋愛的な関わりによって生じるリスク
未婚時代にモテなかった結婚デビューの男性は、女性から「財産的利得の絡まない純粋な恋愛感情」を受け取った経験に乏しい。
それ故に、そのような純粋な恋愛感情を女性に与えた経験も乏しく、中には、純粋な恋愛感情を女性に抱くことすらできない男性も存在する。
即ち、大人の恋愛市場において「結婚デビューの男性」は、
純粋な恋愛感情を女性に与えられないけど、モテる自信だけは持っている男性
のような特徴を備えている。
この特徴をもっと具体的に言えば、
●自分は、モテる女性と結婚できたのだから、ほとんどの女性から「結婚してても、付き合いたい。浮気でも構わない。」と思われるくらい、男としての魅力がある。
●自分は、モテる女性と結婚できたのだから、たとえ離婚しても、他の女性とも結婚できるクオリティを備えているはずである。
のような勘違い的な自信を持っていて、
●思いやりやいたわりを与えなくても、女性をモノにできる。
と思っていることになる。
よって、結婚デビューの男性と恋愛的に関わった場合には、その関わりにおいて、純粋な恋愛感情の移入が生じにくい。
このため、ワンナイトやセフレ(体目的のみの浮気や不倫を含む)、援助交際のような割り切りの関係であればとても上手くいく一方、
彼氏や恋人(精神的な恋愛感情を求める浮気や不倫を含む)のような通常の恋愛関係の場合には、「どれだけ長く付き合っても、思いやりやいたわりが何も返ってこない」という空虚な時間を消費し続けてしまうことになりやすい。
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タグ:勘違い男, 結婚デビュー, 結婚目的の女性による男性の再評価