別れた後も、振られた元恋人(元彼や元カノ)に積極的に関わろうとする心理-未練や復縁意思がある場合とない場合との違い|大人の恋愛の恋愛相談
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独身同士の大人の恋愛の場面における女性の悩みと恋愛相談の実例を、Yahoo知恵袋の恋愛相談ページへのリンクにてご紹介致します。なお、この恋愛相談ページにおける回答者ID「frltlf1」の回答内容は、当校スタッフの深沢が回答したものになります。
リンク先の大人の恋愛相談の事例は、大人の恋愛において、「自分を振った元彼に、恋人時代の自分に対するひどい態度を反省させたい」と思っている独身女性の悩みです。具体的な相談内容は、次の通りです。
●3年間付き合った末に重いという理由で元彼から振られた。
●その後1年経って、私には新しい彼氏ができて満足しており、元彼への恋愛感情は全くない。
●しかし、SNSやLINEで元彼から絡まれると、元彼も元彼の友達も“私が重かった(悪かった)から別れた”と認識しているようで、このことが気になっている。
●私が重くなった要因は、元彼が信用できない人間だったからである。だから、元彼の「私(=元カノ)が悪かったから別れた」という認識を「自分が悪かったから別れた」に改めさせ、元彼に反省して欲しい。
なお、「重い」という理由での別れのメカニズムにつきましては、A教室 大人の恋愛用語事典の「重い(重たい)」のページをご参照頂ければと思います。
別れた後、振られた元彼に関って反省させようとしても、元彼の元カノへの恋愛感情が再燃しない限り、元彼が反省する可能性は低い
この相談事例を読んだ方の多くが、次のように思ったのではないでしょうか。
●今が幸せなら、元彼に関わる必要は全くないのでは…?
●今さら元彼に過去のことを言ったって、反省なんてしない。時間と労力の無駄。
●ていうか、別れた後も、なぜSNSやLINEで繋がってるの?
確かに、今さら元彼に過去のことを反省させても、相談者の女性自身の現在または将来の人生がより幸せになるわけではありません。この点では、別れた後も元彼に積極的に関わるのは無意味なことです。
しかし、元彼に過去のことを反省させる目的が「相談者の女性自身の過去の人生を回復するため」であるとしたら・・・
「過去の心の傷やトラウマを、現在または将来の人生(新しい彼氏との恋愛を含む)に悪影響を及ぼさないように、消し去っておく」という点で、相談者の女性本人にとっては重要な意味があります。
ただ、実際には、相談者の女性(元カノ)に対する元彼の恋愛感情が再燃しない限り、元彼が反省する可能性は低いものです。
また、過去の心の傷やトラウマは、新しい彼氏との充実した付き合いによって上塗りしていくことで、自然に消えていくものです。
これらのことから、リンク先の事例の回答において、深沢は、相談者の女性に対し、別れた後も元彼に積極的に関わることについて実効性の観点から再考を促すような助言をしています。
別れた後も、振られた元恋人(元彼や元カノ)に、未練や復縁意思がないにも拘わらず、積極的に関わろうとする心理
別れた後も振られた元恋人(元彼や元カノ)に未練がある場合には、「誤解を解いてやり直したい」、「他人のものになってしまうのは嫌なので、再び恋人として所有したい」等の理由により、復縁の実現のために元恋人に積極的に関わろうとする心理が働きます。この心理は、大人の恋愛の場面において、よくあるスタンダードものですね。
一方、リンク先の事例のような「別れた後も、振られた元恋人(元彼や元カノ)と、未練や復縁意思が無いにも拘わらず、反省やお詫び、謝罪を求めて積極的に関わる心理」は、男女を問わず、大人の恋愛の場面において、あまり表には出されない(内心で止められがちな)ものです。
そこで、この心理を明らかにするために、少しだけ説明を加えていきたいと思います。
まずは、男性、女性の方を問わず、以下のステップを、自分のこととして想像しながら、順に読み進めてみて下さい。
<ステップ1>
もし、あなたが恋人から一方的に別れを告げられたら・・・その瞬間に恋愛感情が消えてしまうことは無く、恋人に対するやり場のない“恋愛感情”が心の中に残ります。
●恋愛感情(=恋人のことを異性として好き)
↓
<ステップ2>
しかし、その恋人から告げられた別れの理由が、あなたにとって「その恋人の立場に立てば、止むを得ないとは思えない理由」であったとしたら・・・「相手の自分勝手によって、関係を断ち切られた」と捉え、恋人に対する“人としての嫌悪感”が心の中に残ります。
●人としての嫌悪感(=恋人のことが人として嫌い)
↓
<ステップ3>
更に、その恋人から告げられた別れの理由に、「別れを告げることになったのは、自分の責任ではなく、あなたの責任」と感じ取れるフレーズが含まれていて、それをあなたが心外に思った場合には・・・「悪いと責められ、傷付けられた」と感じ、恋人に対する“反抗心”や“人としての失望感”が心の中に残ります。
●反抗心(=恋人の責任転嫁に、納得できない)
●人としての失望感(=恋人の責任転嫁は、人として最低)
↓
<ステップ4>
加えて、恋人から「今後は、友達として関り続けたい」ということを告げられ、それをあなたが望む場合には・・・恋人に対する“友情”という感情を心の中に新たに形成しようとします。
●友情(=恋人のことを人として好き)
以上の4つのステップを経た時に、あなたの心の中では、まず、恋人に対する恋愛感情が人としての嫌悪感に置き換わりますが、それだけでなく、人としての嫌悪感以上に反抗心や人としての失望感が膨らんでしまう場合があります。
この場合において、あなたは、恋人に対する反抗心を消し去るために、「別れたのは、自分の責任ではなく、恋人の責任であるということを恋人に主張して認めさせ、自分の責任にされたことによって傷付けられたプライドを回復したい」と思うことでしょう。
加えて、あなたは、恋人に対する人としての失望感を消し去るために、「この恋人と自分が付き合っていたことは間違っていなかったと肯定したい」と思うことでしょう。
この2つが消し去られて初めて、あなたの心の中が、やっと、恋人に対する人としての嫌悪感で満たされ、素直に「恋人と絶縁しよう」と思えるのです。
リンク先の事例において、相談者の女性が、別れた後も、元彼からの反省やお詫び、謝罪を求めて積極的に関わろうとしたのは、きっと、心の中が、このような状態だったからなのでは…と想像します。振られた男女の誰もがなり得る自然な状態ですよね。
別れた後も、振られた元恋人(元彼や元カノ)に、未練があり、復縁を期待して積極的に関わろうとする心理
以上、「別れた後も、振られた元恋人(元彼や元カノ)に、未練や復縁意思がないにも拘わらず、積極的に関わろうとする心理」について説明しました。
なお、上述した4つのステップは、「別れた後も、振られた元恋人(元彼や元カノ)に、未練があり、復縁を期待して積極的に関わろうとする心理(以下、「復縁心理」といいます)」を形成する要因にもなり得るものです。
例えば、あなたが、恋人から、次のような別れの言葉を告げられたとしましょう。
「今、仕事が忙しくて、恋愛気分になれないから、一旦、別れよう。もし許されるなら、今後は、友達として関り続けたい。」
この別れの言葉を、上述の4つのステップに当て嵌めてみると、・・・
あなたの心の中において、恋人に対し、人としての嫌悪感や反抗心、人としての失望感は抱かれることが無く、ステップ4において、それまでの恋愛感情の一部が友情に置換されて、友情と恋愛感情が併存するようになりますよね。
故に、この別れの言葉を告げられたあなたは、「別れた後も、復縁の期待を抱きながら、友達として接点を持ち続けたい」と思いたくなるのです。
上述した別れの言葉の例は、くれぐれも、悪い目的(恋人からセフレに格下げして関係を継続する目的等)には使わないでくださいね!
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