重い(重たい)|大人の恋愛用語事典

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【重い(重たい)】
(おもい(おもたい))

「重い(重たい)」とは、恋人関係である男女のそれぞれが恋愛感情に基づいて相手に対し持ち得るような恋人特有の気持ちについて、その気持ちを持つことを男女の一方から要求された他方が、その気持ちを「持ちたくない」又は「持ちたいけどできない」と否定したことを一方から責められたり非難された時に抱く、「一方の要求を受け入れることは無理であり、この要求を受け入れなければならないのであれば恋人関係の継続は難しいかもしれない」という感情をいう。

この感情を抱いた他方が、「一方から内心形成に関する義務を果たすことを要求されている」と捉えた場合には、「義務の質量(重さ)が大き過ぎて、義務を果たすことができない、かつ、果たしたくない」という否定的な評価につながる。

 

1.「重い」という感情が発生する恋愛形式

「重い」という感情は、大人の恋愛の場面のうち、結婚を前提としない独身同士の自由恋愛、不倫としての恋愛のような恋愛感情を主要素とする恋愛関係において、起こりやすい。

他方、結婚目的の恋愛や夫婦間の恋愛以外の場面においては、ほとんど起きない。これは、結婚目的の恋愛や夫婦間の恋愛では、男女関係の構成要素として、恋愛感情以外に、財産的利益の獲得のための諸条件が含まれている。このため、「自分の自由な心が、意に反して、相手に応じるための恋愛感情で埋め尽くされてしまう」ということには構造上なり得ず、「相手の気持ちが重い」とは感じないからである。

 

2.「重い」という感情が発生しやすい段階と発生する要因

大人の恋愛において、「重い」という感情が発生しやすい段階、発生する要因としては、主として次の(a)~(c)がある。

 

(a)相手の男性に出会ってからまもなくの段階

<発生要因>
「恋愛の目的」や「恋人の役割」に関し、相手との相違を感じた時

ex.気になる女性から、「次に付き合う男性は、結婚を考えている人がいいな」という話を聞いた男性が、「結婚は自分には全く考えられない」と思った時

ex.気になる男性から、「恋人には、毎日会いたいし、毎日メールが欲しい」という話を聞いた女性が、「それは自分には到底無理だ」と思った時

 

(b)恋人として付き合い始めた後、未だ心の関りが浅い段階

<発生要因>
「恋人関係の継続のための基本的条件」に関し、相手との相違を感じた時

ex.「彼氏が、付き合う前は“恋人を拘束しない”と言っておきながら、いざ付き合い始めたら、めちゃくちゃ拘束されるようになった」と彼女が感じた時

ex.「彼女が、付き合う前は“いっぱいデートしたいね”と言っていたものの、いざ付き合い始めたら、忙しいようで全然デートができない」と彼氏が感じた時

 

(c)一方が他方との心の関りを更に深めようとする段階

<発生要因>
他方が、内心関り度に関し、一方との開きを感じた時

ex.彼氏から「お前からのメールを待ち続けているオレの辛い気持ちをわかってほしい」と言われたが、「忙しいから、勝手に待たれて辛くなられても困る。辛い気持ちになるなら、他のことでも考えればいいのに…」と彼女が感じた時

ex.彼女から「私が怒っている理由、わからないの?」と言われたが、「わからないし、わかるわけがないから、わかろうとは思わない。そんなややこしいことオレに強いるくらいなら、怒っている理由、自分でオレに言えばいいのに…」と彼氏が感じた時

 

3.効果

「相手の気持ちが重い」という感情は、その恋人関係において、お互いに相手に要求する義務の重さが釣り合っていないことの表れであり、大人の恋愛の継続に際して重大な障害となり得る。こうした感情は、「相手と別れよう」という意思にも発展しやすいことから、失恋・破局の原因や振られる理由ともなり得る。

 

4.発生防止策

相手に「重い」という感情を発生させないように恋愛を進展させる良い方法は、無い。

たとえ相手に「重い」と思われないように自分自身の本心を偽っても、その偽りはいずれ破たんするものだからである。

恋愛を進展させたいのであれば、相手に「重い」という感情を発生させた後の思考や行動が大切である。

例えば、彼氏の言動や行動が彼女に「重い」という感情を発生させた場合には、彼氏は、「なぜ彼女は重く感じたのか?」という彼女の立場と、「なぜオレは重いのか?」という自分の立場とを頭の中で行き来して思考し、その結論を彼女の結論(「なぜ私は重く感じたのか?」、「なぜ彼氏は重いのか?」)と共有して相互理解することで、二人の間で新たなオチを作り続けていくことが望ましい。

こうした相互理解の過程を踏むことにより、“重い”という評価は、“重くない(=当然)”という評価に変化することがあり得る。

よって、相手に「重い」という感情を発生させたことは、大人の恋愛の継続に際して致命的な障害ではない。むしろ、こうした変化を経験して乗り越えた恋人関係は、安定して長続きする傾向がある。

 

5.相手から「重い」と評価されてしまう原因

定義に記載の通り、“重い”という評価の基となっているものは、被評価者が有している「相手に要求する義務の重さ」である。この「相手に要求する義務の重さ」は、以下の2つのレベルの高さに比例して重くなる。

(a)相手を信頼していないレベル

(b)相手から信頼されたいレベル

 

(a)相手を信頼していないレベルについて

相手を信頼していないレベルが高いと、恋人としての信頼度を確保するために、相手に「恋人なら当然にすべき」という内容の義務を相手に課し、相手を縛ろうとする。

一方、相手を信頼していないレベルが低いと、既に恋人としての信頼度は確保されているので、相手に対しては自由放任となり易い。

 

(b)相手から信頼されたいレベルについて

相手から信頼されたいレベルが高いと、「相手からの無理な要求も快く受けて、相手から他の異性と比べものにならないほどの絶大な期待や信用、依存をされたい。」という意識が働く。このため、自分が相手から受けようとしている義務と同等レベルの義務を、相手に対しても課そうとする(=「自分がやってるんだから、お前もやれ」という論理)。

一方、相手から信頼されたいレベルが低いと、「相手から過度に期待や信用、依存をされたくない。よって、相手からの期待や信用、依存の度合を上げるために、相手の要求を無理して受けようとは思わない。」という意識が働く。このため、自分が相手からされたら困るような無理な要求については相手に対してもしないようになり、相手に対して不干渉となり易い(=「自分がやってないんだから、お前もやるな」という論理)。

 

こうした2つのレベルを用いて「恋人関係における、相手に要求する義務の重さ」を求める概算式を、次の図に示している。この概算式は、恋人関係のみならず、友達以上恋人未満の関係、互いに恋人候補の関係、セフレ等の都合の良い関係、不倫関係等、あらゆる男女関係に適用することができる。

 

大人の恋愛において、恋人関係にある男女それぞれの重さ(相手に要求する義務の重さ)の計算式を表す図

 

気になる方は、この概算式を用いて、あなたと相手との関係について、お互いの“重さ”がどの程度釣り合っているかをチェックしてみては。。。相手に要求する義務の重さの男女差が10未満であれば、お互いに釣り合っており、大人の恋愛がスムーズに進展し易い関係であると評価して良いと考える。

 

なお、参考資料として、近時の大人の恋愛の場面でよく見られる男女の恋愛類型のうち、「お互いの“重さ”が釣り合っていない男女の類型」を例1と例2に、「お互いの“重さ”が釣り合っている男女の類型」を例3に、それぞれ示している。

 

【例1】お互いの重さが釣り合っていない類型

独身同士の恋人関係-「彼女にベタ惚れで早く結婚して彼女を独占したい彼氏」と「彼氏以上の男性が他にもいるだろうと思っている彼女」

■相手に要求する義務の重さの男女差=14

<彼氏が彼女に要求する義務の重さ=20>

(a)相手を信頼していないレベル=10

∵相手に対する物的な独占欲が高まるほど、相手に対して疑い深くなる。

(b)相手から信頼されたいレベル=10

<彼女が彼氏に要求する義務の重さ=6>

(a)相手を信頼していないレベル=1

∵ベタ惚れなので、他の女性に乗り換える疑いが全く無い。

(b)相手から信頼されたいレベル=5

∵過度に信頼されてしまうと、別れた時に彼氏から裏切り行為として逆上され得る。

 

【例2】お互いの重さが釣り合っていない類型

セフレに近い母子的恋愛の関係-「同年代のモテる女性から相手にされないので、かなり年上のモテる女性を彼女にしている年下彼氏」と「上から目線でコントロールされる同年代&年上の男性を嫌い、自分を否定しないような年下男性を彼氏にしている彼女」

■相手に要求する義務の重さの男女差=12

<彼氏が彼女に要求する義務の重さ=4>

(a)相手を信頼していないレベル=3

∵かなり年上なため、他の男性に引く手あまたになるような事態は想像できない。よって自身の性処理や経済支援のことを除いては、信頼できるので、縛る必要は無い。

(b)相手から信頼されたいレベル=1

∵彼女の生活のために義務を果たそうとは思ってないので、過度に信頼されて結婚したいなと思われたりすることは避けたい。

<彼女が彼氏に要求する義務の重さ=16>

(a)相手を信頼していないレベル=8

∵本心では自分より若い女性に乗り換えるかもしれないという懸念でいっぱい(レベル=10)だが、義務で彼氏を拘束すると、彼氏に居心地悪く感じられて逃げられてしまう可能性が高まり、また、拘束してしか繋ぎ留めれない自分自身のことが惨めに思えてしまうので、彼氏を義務で拘束する必要はないんだ(=浮気しないと信頼していいんだ)のように思い込んでいる。

(b)相手から信頼されたいレベル=8

∵彼氏から「若い女性よりも全然いい。貴女から離れられない。」という評価を得たいがために、彼氏の無理な要求も聞いて果たしてあげようとする。よって、彼氏に対しても、この見返りとしての義務(=私の要求についても、私のために無理して果たしてほしい)を内心では当然に要求している(レベル=10)ものの、かなり年上であるが故に彼氏にあからさまに要求することに年甲斐の無さを感じて躊躇し、「まあ、子供だし、要求してもしょうがないか」のように心の中であきらめ処理をしている。

 

【例3】お互いの重さが釣り合っている類型

W不倫の関係-「家庭を壊さない範囲で素人女性との定期的な無料セックスを求める既婚男性」と「家庭を壊さない範囲で互いの心が関わり合う恋愛を求める既婚女性」

■相手に要求する義務の重さの男女差=6

<男性が女性に要求する義務の重さ=2>

(a)相手を信頼していないレベル=1

∵相手の女性には既に旦那がいるので、旦那とセックスしないこと以外については、縛る権限も欲求も無い。

(b)相手から信頼されたいレベル=1

∵相手の女性の生活のために義務を果たそうとは思ってないので、過度に信頼されて結婚したいなと思われたりすることは避けたい。

<女性が男性に要求する義務の重さ=8>

(a)相手を信頼していないレベル=5

∵相手の男性には既に嫁がいるので、嫁に恋人にするような行為(セックスの他、手つなぎデート等も含む)をしないこと以外については、縛る権限がないことを自覚している。しかし、二人の関係を恋人に近づけたいと思っているため、本音では、相手の男性の連絡の頻度や質等について“恋人であると感じられる程度”にまで高めて欲しいと思っている。

(b)相手から信頼されたいレベル=3

∵相手の男性の生活のために義務を果たそうとは思ってないので、過度に信頼されて結婚したいなと思われたりすることは避けたい。但し、相手の男性から、自分の外見・内面ともに、「嫁よりも女として魅力的である」と評価されたい欲求があり、その評価を勝ち取るために相手の男性に対してアピールをしがちである。

 

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