16.W不倫にて交際中の既婚男性に不足している内面や行動を他の男性で充足する理由と相当性
ここは、Real学部 F教室
今回の記事では、前回の記事に続き、ダブル不倫中の既婚女性が、相手の既婚男性の内面や行動に不満や不充足感を抱きつつも別れずに交際を継続した後に、実際に取りがちな行動の1つ目(Aタイプ)として、
「不足している内面や行動を他の男性で充足する(=他の男性で充足)」
という行動について、その理由と相当性を中心に説明していく。
不満があるのに別れずに二股をかけるのは、ひとりになりたくないから
交際中の男性に対して内面や行動の不満(ex. メールが少ない&短い。デートがホテル直行ばかり。優しさや思いやりが感じられない。)」を感じた際に、「じゃあ、交際中の男性はキープしといて、他の男性に満たしてもらおう!」という女性・・・
このような女性は、独身同士の恋愛の場面においては、男性からも女性からも、「二股女、尻軽女、男がいないと生きていけない女、ズルい女」のように酷評されやすい。
酷評されるポイントは、「交際中の男性を別れずにキープして、その男性の内面や行動に対する不満を他の男性で補う」、つまり、「二股をかけることよって、複数の男性の内面や行動のいいところ取りをしている」という“あざといやり口”にある。
ただ、このような“あざといやり口”をすることには、理由がある。
それは、「ひとり(=心のオアシスとなる男性が枯渇している状態)になりたくない」という思いが、人一倍強いからである。
ダブル不倫に臨む女性は「ひとりになりたくない」という思いが強い
こうした「ひとりになりたくない」という思いは、ダブル不倫に臨む既婚女性(特に、子を持つママ)の場合には、独身女性よりも遥かに強くなる傾向がある。
なぜなら、・・・
日々、もっぱら家族の生活の必要のための業務(家事や子育て、仕事)を遂行するだけで、自分のために時間を使えないような家庭・・・このような家庭は、妻にとって、夫がオアシスとして機能しない限り、「潤いの無い、乾いた砂漠」に思えてしまうものである。
このような「家族という他の人間がいながら、どの人間にも、心のオアシスを求めることができない」という家庭環境は、独身とは異なり、ストイックで、全く逃げ場の無い窮屈なものである。
こうした家庭環境で過ごしている反動により、ダブル不倫をしている既婚女性は、「不倫相手は、自分のための時間や自分の心を共有可能な、自分が人間らしく生きていくために不可欠なオアシスである」と位置づけやすい。
このため、交際中の既婚男性の内面や行動に不満がある(=オアシスとして足りていない、心への給水が十分にできない)のであれば、自ずから、足りない分の給水を別の男性に求めていくのである。
よって、第12回の記事における「既婚女性が既婚男性の内面や行動に不満を抱いても妥協してキープする理由」のうちで、
[LK1] ひとりは寂しいから嫌だ(→逃避対象の確保)
に最も共感できた既婚女性は、このAタイプの行動(交際中の既婚男性に不足している内面や行動を他の男性で補う)をしやすい傾向がある。
他の男性での補填を繰り返すほど、キープ中の既婚男性への罪悪感は薄れていく
そして、既婚女性は、交際中の既婚男性をキープしつつ、不足した内面や行動を享受できそうな他の男性に積極的に接していくわけだが・・・
不足した内面や行動を他の男性から享受するほどに、そして、享受する他の男性の数が多くなるほどに、「私の理想の内面や行動を全て充足できるような1人の男性は、なかなかいない」と思いがちである。
なぜなら、ダブル不倫に臨む女性の多くは、既述した平和ボケ夢想により、相手の男性との心の関わりについて、独身と同等レベルの崇高な理想を抱いているからである。
そして、多くの男性に接していくうちに、既婚女性の既婚男性に対する罪悪感は薄れていく。この理由としては、例えば、以下のようなものがある。
●「やっぱ、キープ中の既婚男性が一番マシかな」と思い直すことも多々あったから。
●結果として、キープ中の既婚男性と別れ、よりマシな内面や行動を享受できる他の既婚男性への乗り換え(=キープ男性の置換)ができたから。
●「理想を追求するのであれば、いろんな男性と接し続けるしかない」ということを確信するから。
「この後、既婚女性が、最終的に、理想の既婚男性に出会えるのか?それとも、キープ中の男性で妥協し直すのか?」
このことについては、既婚女性が平和ボケ夢想から覚めたかどうか、既婚女性が既婚男性に求める内面や行動の内容についての実現可能性や分相応性等に応じたバリエーションが多数存在する。よって、またの機会に別教材として用意していきたい。
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