17.W不倫において既婚女性が交際中の既婚男性に内面や行動の充足を要求する理由と相当性

ここは、Real学部 F教室

今回の記事では、前回の記事に続き、ダブル不倫中の既婚女性が、相手の既婚男性の内面や行動に不満や不充足感を抱きつつも別れずに交際を継続した後に、実際に取りがちな行動の2つ目(Bタイプ)として、

「交際中の既婚男性に対して、不足している内面や行動の充足を要求し、充足されるまで耐えて粘る(=交際中の既婚男性に要求&待機)」

という行動について、今回と次回の2回に分けて説明していく。

まず、今回の記事では、W不倫において既婚女性が交際中の既婚男性に内面や行動の充足を要求する理由と相当性に着目し、既婚女性による「交際中の既婚男性に要求&待機」という行動について、「相手の既婚男性はどう評価するのか?」、「既婚女性がしてしまう要因は何なのか?」ということを中心に説明していく。

 

W不倫のような現状維持型の人間関係では、相手への「改善要求」や「改善の期待」はあり得ない

交際中の男性に内面や行動の不足(ex. メールが少ない&短い。デートがホテル直行ばかり。優しさや思いやりが感じられない。)」を感じた際に、その不足が充足されるように相手の男性に要求し、充足されるまで耐えて粘る女性・・

このような女性の姿勢は、独身同士の恋愛の場面においては、男性からも女性からも、「思っていることは伝えた方がお互いのためだし、それで相手の男性が変わるのを待つことも一途でいいよね!」のように賞賛されやすい。

こうした賞賛は、「この人は、生涯、連れ添っていく人かもしれない。だから、お互いの本音をわかり合っていくべき」という独身同士の恋愛の基本ポリシーである“発展途上型の人間関係”を前提としている。

ダブル不倫に臨む男女のうち、W不倫を“発展途上型の人間関係”と捉えている人は僅か(既述した戦闘モードの人のみ)であり、大多数は「今さえ良ければ、今の状況が維持されれば、それでいい」という“現状維持型の人間関係”と捉えている。

このような現状維持型の人間関係においては、相手に対する「改善要求」や「改善の期待」という言葉自体があり得ない。

よって、ダブル不倫の場合、既婚女性による要求&待機の姿勢は、独身同士の恋愛とは真逆の悪い評価をもたらし、その継続期間が長くなると、相手の既婚男性にとっても自分自身にとっても最悪の事態を招き得る。

特に、ダブル不倫特有の平和ボケ夢想をしている既婚女性の場合には、ダブル不倫でのコミュニケーションのあり方について独身同士の恋愛と同様の理想を抱いているために、この違いになかなか気づけないものである。

なぜ、独身同士の恋愛の場面で賞賛される振る舞いが、ダブル不倫では最悪の事態を招き得るのか?

この理由を明らかにしながら、以下に説明していく。

 

ダブル不倫に臨む既婚男性の8割は、意に反した行動の既婚女性からの要求によって冷める

交際中の既婚男性に対する内面や行動の充足の要求&待機が最悪の事態を招き得る第1の理由は、

ダブル不倫に臨む既婚男性の8割は、既婚女性からの「こう思って欲しい。こういう気持ちになってほしい。」という精神的な要求によって冷めてしまう

ということにある。

即ち、既婚男性は、日々、職場や家庭において、他の人から「こうしろ、ああしろ」と意に反した要求や面倒くさい要求のシャワーを浴びている。

このような状況で、既婚男性が、唯一の心のオアシスと思っていたダブル不倫相手の既婚女性から、心に関わる要求をされた時には、「ブルータス、お前もか!」状態になる。

そして、「ここは、オレの安らげる場所ではなかった」と思い、既婚女性との心の距離を自ら遠ざけ、自身の心を安全区域(=相手の既婚女性から何をされても全く心が揺れない領域)内に閉じ込めてしまうのである。

こうした要求には、言葉による明示的なものだけでなく、要求を推知させる態度(ex.不服そうな表情、事務的・闘争的な口調への変化)も含まれる。

なお、これらの例外である「ダブル不倫に臨む既婚男性の2割」は、その1割が戦闘モードの既婚男性、残りの1割が「相手の既婚女性の外見的魅力によって盲目的になっている既婚男性」である。これらの既婚男性は、相手の既婚女性とのことを“発展途上型の人間関係”と捉えているからである。

 

冷たくしても自ら別れようとしない既婚女性の態度に、自己中心的な恐さを感じる

こうした既婚男性による「交差相手の既婚女性は、心のオアシスにならない」という判断は、よほど心変わりの激しい薄情な男性でない限り、一度なされた後には変わりにくいものである。

その後に既婚女性から、表面上の取り繕いがなされたり、代わりの何かをもらったりしただけでは、(表面上、覆ったフリはするが、)到底覆らない。

「何ら将来の約束の無い今だけの関係なのに、何か勘違いしていないか?根本的に相容れないのでは?」というネガティブな評価が形成されてしまうからである。

その後、既婚男性は、相手の既婚女性に対し、表面的にはこれまでと変わらないように対応するものの、本心を誤魔化すにも限界があるため、「別れを告げられても構わない」という思いで、これまでよりも時間をかけずにテキトーに扱うようになる。

こうなったとき、独身同士の恋愛の場面であれば、女性は、男性のネガティブな変化を敏感に察知し、「相性が合わないかも」と察して、自ら距離を置いたり、別れを選択したりするものである。

しかし、ダブル不倫の場面でこうなったときに、Bタイプの既婚女性は、なぜか鈍感力を発揮し、既婚男性の気持ちを察することなく、「こう思って欲しい。こういう気持ちになってほしい。」という精神的な要求をし続けたり、「貴男がそういう気持ちになるまで待つ」という精神的なプレッシャーを静かにかけてくる

これにより、既婚男性は、「なぜ、そこまで、オレに固執するの?」、「なぜ、そこまで、オレの気持ちや行動を思い通りにすることにこだわるの?」と不可解になり、冷たくしても自ら別れようとしない既婚女性の粘り強い態度に、自己中心的な恐さを感じてしまうのである。

 

おそらく、このようなケースに心当たりのある既婚女性の方のほとんどが、「私は、相手の既婚男性のことを敏感に察しているし、別れられないように粘ってなんかいない」と思うことであろう。

しかし、そういう方も、ご自身の過去の恋愛履歴を冷静に振り返ってみれば、きっと、「そうか…独身時代なら、とっくに自分から別れていたケースだな」ということに気づくのではないだろうか。

 

建前は、形式的に「彼氏」と呼べる男性が存在する状態の維持

このような既婚女性による鈍感力と「自分からは別れたくない」という粘りの発揮には、ダブル不倫という環境の産物的な理由がある。

その理由は、自分のことを一番と思ってくれている男性が形式的に存在する状態を維持したい。」という思いが、人一倍強いからである。

具体的に整理すれば、

●「とりあえず、彼氏がいる」という事実状態が欲しい。その彼氏が自分のことをそれほど好きでなくても、自分のことを嫌いにならなければ、(「彼氏がいる」という事実状態は消滅しないので、)それで構わない。

●奥様とラブラブな男性や他に彼女がいる男性はダメ。その男性のことをどんなに好きでも、その男性が自分のことを一番と思ってくれないなら、「彼氏がいる」という形式を得られないので、意味がない。

ということである。

 

本音は、実質的に「彼氏」と呼べる男性が不存在な状態であることを認めたくない

しかし、この理由(形式的に「彼氏」と呼べる男性が存在する状態を維持したい)は、あくまで建前的なものに過ぎない。この建前の裏には、

実質的に「彼氏」と呼べる男性が不存在な状態であることを認めたくない

という本音の理由がある。

即ち、W不倫での既婚男性との関係が実質的に“彼氏”には満たないことをわかっているけれども、そのことを認めたくない。だから、形式的に“彼氏”と呼べる男性が存在すれば、それで十分であると思い込もうとするのである。

こうした建前と本音の関係は、以下に示す「Bタイプの既婚女性による自己保身的な心のフロー」を読むことで、容易に理解できるであろう。

 

Bタイプの既婚女性による自己保身的な心のフロー

【Step-1】内面や行動に不充足感を抱いている現状では、相手の既婚男性は、実質的に「彼氏」としては足りていない。
 ↓
【Step-2】実質的に「彼氏」と評価できるように、相手の既婚男性に足りない内面や行動の充足を要求(いわば、「私に対する内面や行動を変えなさい」という命令)したり、充足されるように相手の既婚男性が変わるまで待機する。
 ↓
【Step-3】しかし、相手の既婚男性は、いっこうに、私に対する内面や行動を変えようとしない。
 ↓
【Step-4】そもそも、男性は、相手の女性に惚れているほど、相手の女性に気に入ってもらえるように、自身の内面や行動を変えてくるはず。
 ↓
【Step-5】よって、相手の既婚男性が自身の内面や行動を私のために変えようとしないのは、自分に対して、追いかけるほどの女としての魅力を感じていないからである。
 ↓
【Step-6】これでは、相手の既婚男性のことを、実質的に「彼氏」と評価できず、追いかけてくれるようになる可能性も無さそうなので、本当はこの既婚男性と別れてしまいたい。
 ↓
【Step-7】しかし、このまま相手の既婚男性に別れを告げてしまったら、「私は、相手の既婚男性から、追いかけるほどの女としての魅力を感じてもらえなかった」ということが確定してしまう。このような惨めな事実は、残したくないし、認めたくない。
 ↓
【Step-8】だから、自分からは別れを告げない。
 ↓
【Step-9】これにより、既婚女性にとって、実質的には「彼氏」とは言えない既婚男性が、形式的に 「彼氏」として存在している状態となる。
 ↓
【Step-10】この後、相手の既婚男性からの対応が冷たくなったり、連絡がなくなったりした。
 ↓
【Step-11】でも、「私に対して、追いかけるほどの女としての魅力を感じていない」とは認めたくない。
 ↓
【Step-12】そこで、既婚女性は、相手の既婚男性が冷たくなったor連絡がなくなった理由を、「きっと、仕事が忙しいからだ。体調が悪いからだ。」等の自分自身以外の理由に転化して、自分のプライドを守る。
 ↓
【Step-13】だから、「相手の既婚男性は、きっと、私に対して、追いかけるほどの女としての魅力を感じていないんだろうな」と薄々わかっていても、自分からは別れを告げない。
 ↓
【Step-14】これにより、既婚女性にとって、実質的には「彼氏」とは言えない既婚男性が、ますます形式的に 「彼氏」として存在している状態が続くことになる。
 ↓
【Step-15】この後、相手の既婚男性から別れを告げられた
 ↓
【Step-16】でも、「私に対して、追いかけるほどの女としての魅力を感じていなかった」とは認めたくない
 ↓
【Step-17】そこで、既婚女性は、相手の既婚男性から別れを告げられた理由を、「きっと、仕事が忙しいから気が変わったんだ。会えなくなるから、本当は私のことを好きなんだけど、やむを得ずに私のことをあきらめたんだ。」等の自分自身以外の理由に転化して、自分のプライドを守る。

 

Bタイプの行動を起こしやすい既婚女性の性質や価値観

上記のフローを読んでみて、きっと、W不倫に臨む既婚女性の多くが、「心当たりがある」と思ったのではないだろうか。

第12回の記事における「既婚女性が既婚男性の内面や行動に不満を抱いても妥協してキープする理由」のうちで、

[LK2] 「自分の選択が誤っていた」ということを認めたくない(→プライド)

[LK3] また他の既婚男性との出会いから始めることは、自身のW不倫の意思を知らせる点でリスキーだし、面倒くさい(→自己防衛)

に最も共感できた既婚女性は、このBタイプの行動(交際中の既婚男性に対して、不足している内面や行動の充足を要求し、充足されるまで耐えて粘る)をしやすい傾向がある。

加えて、実際のダブル不倫市場について考察した当校の統計データによれば、次に掲げる要素を備えた既婚女性は、Bタイプの行動をとりやすい。

●世間体を気にする
●すぐ他人に頼る
●他人に心を開かない
●他人のせいにする
●夫に対して完全に心を閉ざしている

このような要素を備える女性の割合は、現在の社会のような殺伐化が進むほど、増加していきやすい。

よって、このような要素を備える既婚女性は、ダブル不倫に臨むに際して、次回の記事にて説明する「Bタイプの行動によって生じるリスクと対策」をしっかりと理解しておくことが賢明である。

 

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