6.望みの男性から愛されない状態が続くと、やがて、心の支えは現実逃避と自己愛のみとなる
ここは、Fantasy学部 教室
■連載記事の目次
1.恋愛において女性にとって不可欠なものは、愛し合うという形ではなく、愛されたい気持ち、愛される実質、愛されている現実
2.女性にとって、思い通りに愛し合えていることは、生きるための活力(精神的支柱、拠り所)となる
3.大人の女性は、恋愛において、愛していた男性のことを愛することができなくなってくると、その不足を「現実逃避」によって補うようになる
4.大人の女性は、恋愛において、思い通りに愛されなくなった場合には、自身のプライドを守るために責任転嫁したくなる
5.大人の女性は、「愛されなくなった男性から再び愛されたい」という秘めた想いを持ち続けていると、受け取る愛の不足を「自己愛」によって補うようになる
6.望みの男性から愛されない状態が続くと、やがて、心の支えは現実逃避と自己愛のみとなる
7.愛し合うことをあきらめてしまうと、生きるための活力を他人への攻撃(嫌がらせや妬み、いじめ、言葉の暴力)に見出してしまう
今回は「愛されることの不可欠性」の第6回目になります。今回の記事では、「望みの男性から愛されない状態が続くと、やがて、心の支えは現実逃避と自己愛のみとなる」というテーマについて、記述していきたいと思います。
前回までの記事では、生きる活力の維持のためには、大人の女性にとっては、「望みの男性を愛すること」よりも「望みの男性から愛されること」の方が重要である、ということを示唆しました。
今回と次回の記事では、この重要性を詳細に解説していきたいと思います。
第5回の記事における図(D)及び(E)に示したような望みの男性Tさんから愛されない状態が続くと、大人の女性は、「愛されないのに愛している」という自分自身に屈辱や矛盾を感じるようになってきます。
このため、以下の図(F)に示すように、Tさんを愛する気持ちや、Tさんから愛されたいという思いは、徐々に弱くなっていき、やがて消えてしまいます。男性の女性に対する精神的な恋愛感情(=愛する)は、一度消えたら元の形には戻りにくい(注:友情や家族的な愛情という形であれば、戻りやすい)ものだからです。
これにより、女性にとっても心の支えは、愛することの不足を補ってきた現実逃避と、愛されることの不足を補ってきた自己愛のみとなってしまいます。つまり、生きるための活力(精神的支柱、拠り所)が、思い通りに愛し合えていること(第2回の記事の図(A)を参照)から、現実逃避と自己愛に置き換わってしまうのです。
しかし、愛される男性も愛する男性もいないまま。現実逃避と自己愛のみを支えにして、日々の生きるための基礎活動(睡眠、食事、仕事、家事、子育て、勉強など)をしていくことは、・・・
実際には、やりきれないほどの虚しさを感じ、「このままでは生きる活力が失せてしまう」というネガティブな予感をも抱いてしまうものです。
なぜなら、日々の活動や生活の場に、「自分(正確には「自分の心」)を、日々、本当に必要としてくれている生身の人間」がいないからです。
外面では現実逃避と自己愛によって生活が充実しているように他人に見せる一方、内心では「自分の心を必要としてくれる誰か」を感得できない日々・・・
このような日々が続いてしまうと、次第に「もう、本心で人と触れ合うことは無いのか…」のように、この先の人生の過ごし方に危機意識や絶望感を感じるようになり、仕事、家事、子育て、勉強…どの活動もやる気が失せてしまったり、睡眠や食事にも障害が生じたりしてしまいます。
これらのことは、全て、「望みの男性から愛される」ということが無くなり始めたことが原因となって起きているのです。
誰もが「そうなりたくない」、「なんとかしたい」と思うことでしょう。
このようなとき、貴女なら、どうするでしょうか?
このときに採る貴女の意思や行動は、その後の人生を大きく左右する岐路になります。詳しくは、次回の記事で説明していきたいと思います。
→次の記事:「7.愛し合うことをあきらめてしまうと、生きるための活力を他人への攻撃(嫌がらせや妬み、いじめ、言葉の暴力)に見出してしまう」
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タグ:愛されたい~愛されること, 愛されない, 現実逃避, 自己愛(自己承認欲求)