男性不信|大人の恋愛用語事典

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【男性不信】
(だんせいふしん)

男性不信(だんせいふしん)とは、広義には、何らかの原因で、異性としての男性を信じられなくなることをいう。

この記事では、狭義に解釈し、一定期間、異性としての男性について、精神的な恋愛感情を持てずに恋愛をすることができなくなるほど、信じられなくなることをいうものとする。

なお、以下の説明において、女性が交際相手の男性(以下、「交際男性」という)から絶対にされたくない言動、態度、行為のことを、「忌避挙動」という。

 

男性不信になるメカニズム

男性不信は、次のステップを経て、生じる。

【Step1】
女性が、交際男性と交際をし始めた初期段階であるにもかかわらず、「交際男性は、忌避行動をしないことについて、信頼度が異常に高い人である」ということを、自ら積極的に評価する。
 ↓
【Step2】
交際男性が忌避挙動をした。
 ↓
【Step3】
女性に「交際男性を信頼していたのに、大きく裏切られた」という感情が生じる。
 ↓

【Step4】
上記Step3での裏切られた感がトラウマとなり、「交際男性以外の男性も交際男性と同様に私を裏切る」ということについての確定的な意思が生じる。これにより、恋愛における異性としての男性を信用・信頼することができなくなる。

 

つまり、忌避挙動に関し、女性が交際の初期段階から交際男性に抱いていた異常に高い信頼度と交際男性の現実の行動とのギャップが、女性の「裏切られた」という感情をマックスにさせるのである。

よって、「交際の初期段階から交際男性のことを異常に信頼する」ということをしない女性は、男性不信になりにくい。

 

忌避挙動の内容

忌避挙動の内容は、女性がそれぞれに自己の価値観に基づいて決定するものであり、一般的な社会的性悪度の度合いとは無関係である

【女性が自己決定しがちな忌避挙動の例】
浮気、自分に対する精神的な愛情(ex.思いやりやいたわり)の欠如、自分に対する否定、非難、上から目線的な態度、婚約破棄、借金、自分や子供に対する暴言や暴力、離婚宣告

【女性にとって必ずしも忌避挙動にはならない例】
殺人、窃盗、横領、器物損壊等の刑法上の犯罪行為

 

近年において、女性が自己決定する忌避挙動の例として特に多いのが、交際男性の「浮気、自分に対する精神的な愛情の欠如、自分に対する否定や非難、上から目線的な態度」である。

よって、近時の大人の恋愛の場面にて男性不信を引き起こしやすいのは、女性が、交際の初期段階から、交際男性に対し、次の(a)~(c)のことについて、自ら積極的に評価した場合である。

(a)浮気をしない人である。その信頼度は異常に高い。

(b)自分に対する精神的な愛情が欠如しない人である。その信頼度は異常に高い。

(c)自分に対する否定や非難、上から目線的な態度をしない人である。その信頼度は異常に高い。

 

男性不信の根本原因

男性不信の根本原因は、上述した【Step1】における女性の交際男性に対する評価、即ち、女性が、交際の初期段階であるにもかかわらず、「交際男性は忌避挙動をしないことについて信頼度が異常に高い」という主観的な評価を自ら積極的にしてしまったことにある。

 

そもそも、人の挙動は感情に支配され、この感情は、その人が置かれた環境の変化によって天地の幅で変動し得るものである。このことは、幼少期から家族以外の他人との間における通常の対人関係を経験してきた大人であれば、誰もがわかっていることである。

このため、交際男性がこの先の生涯において忌避挙動をするかしないかなんて、霊能者でもない限り、誰にもわからないことであり、ましてや、交際男性のことを良く知らない交際の初期段階では、わかるはずがない。よって、【Step1】における女性の交際男性に対する主観的な評価は、そもそも誤っている確率が非常に高いものなのである。

 

こうした「人の感情が変化するものである」という普遍的な本質を無視してまで、なぜ、女性は、交際男性に対し、誤っている確率が非常に高い主観的な評価を、無理矢理に、自ら積極的にしようとするのか?

それは、この女性が、「交際男性との交際において、どんなことがあっても、自分のプライドは守りたい、傷つきたくない」というエゴ(以下、「自己防衛のためのエゴ」という)を内心で固持しているからである。

 

「自己防衛のためのエゴ」の正体

男性不信に陥りがちな女性が、交際の初期段階から「交際男性は忌避挙動をしない信頼度が異常に高い」という主観的な評価を自ら積極的にする理由・・・

それは、交際男性を観察した結果、「この交際男性は忌避挙動をしない」ということについての確定的な裏付けを持ったからである。

この確定的な裏付けとは、具体的には、次のような内容のものである。

 

(a)女性にとっての忌避挙動が「浮気」の場合

●交際男性は、一般的な女性からは「外見が良くない」と思われる。だから、私以外の女性に告白しても、女性から振られるので、恋愛関係は成立しない。

●私の外見の良さは、一般的な女性の平均値を上回っている。よって、交際男性は、私以外の女性から振られた後、私のところに帰ってきて満足し、外見が平均以上の私と交際していることのありがたみをしみじみ感じるはずである。

 

(b)女性にとっての忌避挙動が「自分に対する精神的な愛情の欠如」の場合

●交際男性は、過去に付き合った女性との間で「精神的な深い関わり」を持っていない。だから、私以外の女性と恋愛関係に陥ったとしても、その女性に心が持っていかれてしまうような事態にはなりにくい。

●しかし、私との交際において交際男性が「精神的な深い関わり」にデビューしてしまうと、交際男性に「オレの恋愛偏差値は上がった。よって、同等の精神的な深い関わりを他の女性との間でも実現することができる。」という自負が生じてしまう。なので、交際男性に「精神的な深い関わり」の経験をさせないように、交際男性とは、浅い交際をしよう。浅い交際であっても、私が交際男性に対して肉体的・労務的に尽くすこと(ex.交際男性がしたいときにセックスさせ放題にする、交際男性が何もしなくていいほどに身の回りの世話をする)を実行すれば、交際男性は「なんか、お前と一緒にいると、楽でいいなぁ」と動物的に満足し、この満足を継続したいと思うはずである。

 

(c)女性にとっての忌避挙動が「自分に対する否定や非難、上から目線的な態度」である場合

●交際男性は、一般的な女性からは「社会的立場(ex.地位、収入)が低い」と思われる。だから、私以外の女性に告白しても、女性から振られるので、恋愛関係は成立しない。

●私の社会的立場は、一般的な男性の平均値を上回っている。よって、交際男性は、私のいうことに逆らうことはできないはずである

 

つまり、次の「交際男性の乗換不能性、乗換不要性」

【乗換不能性】交際男性は、大人の恋愛市場での市場価値が低いから、他の女性に乗り換えることができない。

【乗換不要性】は大人の恋愛市場での市場価値があるから、交際男性は他の女性に乗り換えようとは思わない。

女性は、これら2つについて「有り」と判断したことにより、「この交際男性は忌避挙動をしない」ということについての確定的な裏付けを持ち、「交際男性との交際においては、自分のプライドは守れるし、傷つくこともない」という安心感を得ることができるのである。

これが、「自己防衛のためのエゴ」の正体である。

 

こうしたエゴは「失敗しないように、“置きに行く恋愛”をしよう」と思えば思うほど強くなり、強くなるほど、交際男性に忌避挙動をされたときの男性不信の度合いも重度になる。

なお、こうしたエゴは、その女性と交際男性との間に別れが生じた場合であっても、女性から交際男性に打ち明けられることは無い。これを打ち明けることは、交際男性に対する冒涜であり、かつ、女性自身にとっての恥(=交際を安定して続けられるように、交際する相手の男性のレベルを落としたのに、うまくいかなかった)であるからである。

こうした女性のエゴを交際男性が自分で気づくことは、まず無い。自己防衛を重視する女性は、その危機意識の高さによって、自身の心の城壁の崩し方を知らないような鈍感な男性を交際相手に選ぶ(=自身の城壁を崩す能力を備えた感性が鋭い男性を予め交際相手の候補から除外する)ものだからである、

 

「男性不信」に陥らないために不可欠なこと~忌避挙動の受け入れ

女性が「男性不信」に陥らないようにするためには、自身の価値観から「男性に対する忌避挙動」を取り去ればよい。これにより、男性不信の根本原因である【Step1】の行動は生じなくなるからである。

そして、これを取り去るためには、これまでは忌避挙動と評価していた行動を、「人間らしい言動、態度、行動」として再評価し、受け入れることが不可欠となる。

例えば、

(a)「浮気」について
【再評価】男性は、もともと、心よりも先に体が反応してしまうという本能があるのだから、私への魅力がなくなれば、当然にするものでしょう。

(b)「自分に対する精神的な愛情の欠如」について
【再評価】私に内面的な魅力が無くなれば、そりゃ欠如するでしょう。

(c)「自分に対する否定や非難、上から目線的な態度」について
【再評価】感情のある人間なのだから、当たり前にするでしょう。

のように。

 

もちろん、大人の恋愛の場面で(a)~(c)の挙動を長年に亘って忌避し続けてきた女性であれば、上述の再評価の結果を即座に受け入れることはできないであろう。

しかし、「(a)~(c)の挙動を忌避することを止めて、再評価を受け入れよう。」という意識を持つだけなら、それほど難しいことではない。

こうした意識を持つだけで、出会った相手の男性について、忌避挙動の有無に執着や拘泥をすることなく、「どんな男性なのだろう?」という素直でフラットな気持ちで相対することができるようになる。

このような素直でフラットな気持ちになると、相手の男性について、これまでの恋愛では「忌避挙動への過度な懐疑心」によって見えなかった人としての魅力(大胆さ、包容力、本当の優しさ、親身さ)を、自然に見つけることができるようになる。

これにより、相手の男性に対して「忌避行動をしない」という思い込みを持たずに、この男性と交際し始めることができる。

もし、交際していく途中に、交際男性の魅力よりも(a)~(c)の挙動をする疑いが勝ってしまった時には、躊躇なく、交際を中断すればよい。

また、交際男性が(a)~(c)の挙動をしてしまった場合であっても、貴女には、男性不信になってしまうほどショックは生じない。なぜなら、貴女は、その男性に対して、「忌避行動をしない」という思い込みをしていなかったからである。

このように、目の前にある現状に対して素直な気持ちで交際を繰り返していけば、きっと、(a)~(c)の挙動のマイナスを遥かに超えるプラス(=貴女にとっての特別な人間的魅力)を持つ男性に巡り合うことができ、(a)~(c)の挙動について嫌さが緩和し気にならなくなる(=「それほど重要ではない」と思えるようになる)であろう。

 

おわりに

以上の説明から、「男性不信は、女性が、自己の持つ”自己防衛のためのエゴ”に起因して、自身で引き起こしたものである」ということがお分かり頂けたと思う。

こうした「自業自得、身から出た錆、自招危難、因果応報」によるブーメラン効果は、自分で自分自身を傷付ける行為であり、その威力は非常に強い。よって、その後に恋愛不能となってしまう危険が高い。

従って、大人の恋愛に臨む女性は、こうしたブーメラン効果こそ、自分を守るために回避する必要がある。

しかしながら、”自己防衛のためのエゴ”は、長年の間に無意識のうちに作られた性質であるが故に、「私には、そんなエゴは無い。」とエゴの存在を認めることすら拒絶してしまいがちである。

そのような方は、まず、次の3つの事柄について再認識をして頂きたい。この再認識によって、自身における”自己防衛のためのエゴ”の存在や程度が見えやすくなるので。

■人が他人の自由意思(言動、態度、行動)をコントロールすることは、買収や欺罔、脅迫が無い限り、不可能である。

■自由意思(言動、態度、行動)をコントロールされている人間関係では、当然、お互いに心から信頼し合うような関係はつくれない。

■人は、大人になる過程において、「相手をダシにして、自分が傷つくことを回避する」という姑息な技を覚えてしまうことがある。しかし、子供であろうが大人であろうが、人は皆、精神的な存在としては対等であり、傷つけることもあれば、傷つけられることもある。これが人間関係の普遍原理である。こうした傷つけ合うリスクを負わない限り、心から信頼し合う人間関係を得ることはできないのである。

 

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