シングルマザーとの結婚を考える初婚男性の恋愛感情の特殊性-子連れ再婚して旦那の子供も産んだのに…|大人の恋愛の恋愛相談
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シングルマザーの大人の恋愛の場面における女性の悩みと恋愛相談の実例を、教えてgooの恋愛相談ページへのリンクにてご紹介致します。なお、この恋愛相談ページにおける回答者ID「frlf1」の回答内容は、当校スタッフの深沢が回答したものになります。
リンク先の大人の恋愛相談の事例は、シングルマザーが未婚で初婚の彼氏と子連れ再婚した後の生活に関するものであり、「未婚で初婚の彼氏と結婚して彼氏である旦那の子供も産んだのに、結婚後、旦那が、パチンコ三昧で、子供の世話、家事の手伝い、スキンシップ、優しさや愛情表現もなく、セックスレスの家政婦状態に。旦那に不満を漏らすと、旦那から“子供がいるにも拘らず結婚してやったのに”との暴言を吐かれ、…それでも、そんな旦那を求めてしまう自分が情けなくて辛い」という、シングルマザーが結婚経験のない未婚で初婚の彼氏や旦那と子連れ再婚した場合にありがちな、再婚後における旦那の豹変と想定外の挙動に翻弄されている元シングルマザーの女性の悩みです。
この事例の回答において、深沢は、「家庭における旦那のネガティブな行動に対し、相談者である元シングルマザーの妻が、どう接したらよいのか?」という解決策を提案していますが・・・
「そもそも、旦那が、結婚後に、パチンコ三昧で、家事に協力せず、暴言を吐くまでになってしまったのは、なぜなのか?」ということについては、事例における相談者の問いでなかったため、全く触れていません。
そこで、この事例の場合にピンポイントに当てはまるかどうかはわかりませんが、…
今回の記事では、「シングルマザーとの子連れでの結婚を考える初婚男性の恋愛感情の特殊性」について解説しつつ、「未婚で初婚の男性が、シングルマザーと子連れ再婚した後に、家庭から遠ざかってしまう理由」について補足説明していきたいと思います。
1.強度の恋愛感情
もしシングルマザーの貴女に結婚経験のない彼氏ができたとしたら・・・
おそらく、次の2つのことを身に積まされて知っている貴女は、その彼氏との再婚を簡単にはイメージできないのではないでしょうか。
●結婚後の生活=自分の思い通りにならないことが当たり前
●子育て=更に自分の思い通りにならないことが当たり前
つまり、結婚経験のない男性にとって、シングルマザーとの子連れ再婚後の生活は、それまでの一人暮らしや自分の親との生活のような何でも思い通りになるものとは真逆です。よって、このような男性は、「再婚後の生活になじむのは無理だろう」と推測してしまいがちです。それに、子供を巻き込んだ形での再婚なので、結婚後に、「こんな自分を犠牲にしてばかりの生活、もう嫌だ」と言われても困りますし。
こうした「結婚後の生活や子育てが自分の思い通りにならないこと」は、実際に経験しない限り、理屈や頭ではわからないことなのですが、・・・
もし、貴女が、彼氏の言動や態度、行動から、「この人は、自分の思い通りにならないことを覚悟した上で、私と私の子供を守ろうと思ってくれている」と感じ取った場合には、どうでしょうか?「最大の懸念事項がクリアされた」という思いから、「こんな彼氏は簡単に見つからない。この彼氏を逃したら、チャンスは無い」というプラスの勢いがつき、あっさりと再婚に踏み切ってしまうかもしれませんね。
しかし、実際には、シングルマザーが初婚の彼氏と子連れ再婚したケースでは、再婚して夫の立場になった彼氏が、再婚後まもなく、「自分の思い通りにならないことを覚悟していたけれども、これほどまでに思い通りにならないとは思っていなかった」と想定外のショックを受ける場合が多いものです。
こうしたショックは、「未婚で初婚の彼氏(夫)のシングルマザー(妻)に対する恋愛感情は、通常の恋愛や結婚における恋愛感情と比べて、かなり強い」ということに起因しています。
即ち、結婚経験の無い男性が、結婚経験の無い独身女性がいくらでもいるにも拘わらず、あえて、シングルマザーの女性を恋人に選び、その女性の子供を含めて結婚しようと決意すること…これは、その男性がシングルマザーの女性に相当に惚れ込んでいない限り、できることではありません。
2.「家は、恋愛感情が満たされない場所」という認識
このような男性がシングルマザーの女性とその子供との結婚生活に入っていった場合、妻に対する恋愛感情が強いことから、たとえその男性が夫や父親として家事や子育て等の自分の思い通りにならない事柄をこなしまくったとしても、妻に対する恋愛感情は、それらの事柄とは別の領域にしっかりと残っています。この残った恋愛感情を満たすために、「日々、少しでもいいから、妻と恋人のような時間を持ちたい」と思うのです。
これに対し、シングルマザーの女性は、再婚後の結婚生活に入った後においては、子供がまだ18歳未満である場合には、子供と夫とのかすがい的な役割を含め、ほとんどの時間を“母親”として全力投球しがちです。このため、夫の恋愛感情を受け入れる余裕がなく、“女”に戻る時間をなかなかつくることができません。
ましてや、夫が自ら率先して家事や子育て等の自分の思い通りにならない事柄をしていない場合には、夫に対し、「貴男の恋愛感情を満たす時間は二の次である。まずは、夫や父親として、生活と子供のことに、ちゃんと時間と労力を投じなさい。」のような、“家庭人として失格”という不満が生じます。
これにより、夫は、「家には、自分の恋愛感情を発揮する場所や、妻の恋愛感情を確認できる場所が無い」と感じ、「妻が結婚前と同様に自分を愛してくれる時間を持ってくれると思っていたのに、これほどまでに思い通りにならないとは思っていなかった」と感じるのです。
リンク先の事例において、旦那がパチンコにばかり行っているのは、この表れかもしれません。別にパチンコである必要はなく、家にいたくないのです。
「家にいても恋愛感情は満たされない。こんな気持ちで自分が家にいても嫁や子供の邪魔になるだけ。きっと自分が家にいない方がうまくいく。」
事例における旦那は、このように心の中でつぶやいているのかもしれません。
もし、そうだったとしたら、・・・
きっと、事例における旦那は、決して嫁と離婚しようと思っている訳ではなく、むしろ、離婚したくないという気持ちが強いから、家にいないようにしているのではないでしょうか。
このまま家にいて、嫁の不満をまともに聞いていたら、行き場が無くて自分の心の中に残ったままの「嫁に対する恋愛感情」が消えてしまう(=嫁のことが嫌いになってしまう)。でも、この行き場のない「嫁に対する恋愛感情」は、大切に自分の心の中に残しておきたいし、消したくない。だから、パチンコしてくると行って外に出ていく。
事例における旦那は、心のうちで、このように思っているのかもしれません。
もしそうだとすれば、・・・
事例における旦那が嫁に放った「バツイチで子供2人居る人と結婚してやったのに、・・・うざい、うるさい、触るな・・・」という暴言は、家事や子育てを手伝わないことを嫁から責められたことで、「何で、お前は、オレのことを家庭の中での夫や父親としか見ずに、一人の男として見てくれないのか?」という溜まりに溜まっていた欲求不満が爆発してしまい、勢いで喉から出かかった「こんな生活もう嫌だ。別れよう。」という別れの言葉を抑えた結果、放たれたものではないでしょうか。
別れの言葉を抑えたのは、やはり本心では、「嫁に対する行き場の無い恋愛感情を残したい、消したくない」と強く思っているからでしょう。
3.結び
以上、「未婚で初婚の男性が、シングルマザーと子連れ再婚した後に、家庭から遠ざかってしまう理由」について、リンク先の事例を例示しながら、補足しました。
もし、この補足の内容が、リンク先の事例の場合にも当てはまるのであれば、事例における嫁は、旦那に対する恋愛感情があり、かつ、旦那の存在を必要としているのですから、旦那の行き場の無い恋愛感情を受け入れる場を、なるべく早くに作ってあげるのが良いと思います。男性の場合、「心の中に残っている、行き場のない恋愛感情」は、行き場のない時間を重ねるにつれて無意識に薄れてしまうものであり、薄れてしまった後の恋愛感情の復活は非常に難しいものですので。
以上のことを踏まえ、未婚で初婚の彼氏との子連れ再婚を考えているシングルマザーの女性は、再婚後の円満な家族生活の確実な実現のために、次の(a)と(b)の2つの度量を持ち合わせていることが必要では…と私たちは考えています。
(a)結婚後においても、その彼氏(夫)を、自分の子供のうちの1人として、子供と同様に手をかけて扱う
(b)その彼氏(夫)との子供を作った後においても、彼氏(夫)に対する上記(a)の扱いを変えずに維持する
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