6.結婚する気のない彼氏にプレッシャーをかけ、周りから固めることにより、彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出すことの是非
ここは、Real学部 C教室
【親記事】
結婚したい彼女と結婚したくない彼氏-結婚への迷いに関する未婚男性の悩み|大人の恋愛の恋愛相談
【記事の基になった実例】
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【記事の項目】
1.恋人のいる男性や女性が「結婚したくない」と思う一般的な理由
2.「結婚願望のない彼氏」と「結婚願望のある彼氏」の違い-でも、どちらの男性も恋愛はしたいと思っている
3.結婚目的の大人の恋愛において、結婚したくない彼氏が「彼女と結婚したい」という気持ちになるために必要なこと
4.同棲を始めた後、彼氏が彼女に対する性的魅力や性欲がわかなくなりセックスレスに。このまま結婚していいのか?婚約破棄すべきか?
5.彼女と恋人としての付き合いが長い(8年)のに、なぜ、結婚しないの?-彼氏の気持ちと男性心理
6.結婚する気のない彼氏にプレッシャーをかけ、周りから固めることにより、彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出すことの是非
7.結婚する気のない彼氏が、結婚したい彼女との同棲をきっかけに、彼女に対する性的魅力や性欲がわかなくなりセックスレスになってしまった理由
8.彼氏と結婚したいと思って同棲していた彼女が、彼氏が結婚する気にならないので同棲を解消した場合、その後の二人の関係はどうなる?
9.未婚男性が「彼女と結婚すべきか?やめておくべきか?」を決断する際の判断ポイント
10.彼女への恋愛感情は薄れているけど、結婚したら良妻賢母になりそうなら、妥協して結婚してもいいのか?
結婚する気のない彼氏にプレッシャーをかけて結婚せざるを得ない状況を作り出す女性心理
リンク先の事例において、結婚したい彼女が結婚したくない彼氏に対して行った一連の行為
【第1段階】 「結婚したい」と彼氏に告白し、
↓
【第2段階】 遠距離恋愛に終止符を打つべく、彼氏の近くに転職、転居し、
↓
【第3段階】 経済的合理性の観点から、彼氏との同棲を実現し、
↓
【第4段階】 同棲の事実を自身の両親と共有し、
↓
【第5段階】 両親と共に、同棲という既成事実を盾にして、彼氏に対し、「責任取れよ」的なプレッシャーをかけて、結婚のスケジュールを具体化させようとする。
こうした一連の行為は、結婚する気のない未婚の男性を結婚する気にさせるために未婚の女性が採りがちな典型的手法になります。
こうした一連の行為は、彼女が、
●彼氏との長期に亘る交際の過程において、彼氏の「今は、結婚したくない」という気持ちを、表面上は受け止めつつも、内心では全く受け入れておらず、
●「周りから固めることにより、結婚する気のない彼氏が結婚せざるを得ない状況を作りだそう」という策略的な意思を持っている
ということの表れですね。
このような策略的な意思を持ってしまう未婚女性の女性心理は、次の通りです。
未婚男性は、「恋愛はしたいけど、結婚はしたくない。時間もお金も自由でいたいから。」という気ままな人が多いものである。
↓
彼氏がいつまでたっても気ままである場合には、永久に結婚することができない。
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よって、女性としては、彼氏との結婚を実現するためには、結婚する気のない彼氏にプレッシャーをかけ、周りから固めることにより彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出す策略を取らざるを得ない。
このような女性心理は、「今の彼氏と結婚すること」について未婚女性のこだわりや焦りが強くなるほど、顕著に自身の行動に表れてしまうものですね。
しかし、このような結婚する気のない彼氏にプレッシャーをかけ、周りから固めることにより彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出す策略の実行は、彼氏にとって、
「彼女は、“結婚したくない”という自分の意思を受け入れようとせず、更に、自分の意思を“結婚せざるを得ない”に強制的に変えようとしている」
というように映ってしまうため、その効果は必ずしも芳しいものとはならないものです。この理由を以下に説明していきます。
結婚のプレッシャーをかける策略は、彼氏がモテる男性である場合には、逆効果となり易い
まず、結婚する気のない彼氏がそこそこモテる男性である場合には、・・・
彼氏にプレッシャーをかけ、周りから固めることにより彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出す策略の実行は、往々にして、彼氏の「結婚したくない」という意思を更に固めてしまい、現実から逃れようとして別れを決意させてしまうことも少なくありません。
これは、モテる男性は、「たとえ彼女と別れても、彼女以外の女性から、惚れられて結婚したいと思ってもらえるだろう」という心の余裕を持っているからです。
リンク先の事例における彼氏は、おそらくモテる男性であるために、自己の意に反してプレッシャーをかけてくる彼女の姑息さに憤りを感じ、将来的に彼女と結婚することについてまで迷いが生じてしまったのではないか…と推察されます。
彼氏がモテない男性である場合には、彼氏へのプレッシャーにより、結婚しやすくはなるものの、結婚後における想定外の暴走リスクが高くなる
一方、結婚する気のない彼氏があまりモテない男性である場合には、彼氏にプレッシャーをかけ、周りから固めることにより彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出すという彼女の策略にあっさりと観念しやすいものです。むしろ、「自分に結婚の決断のきっかけを与えてくれた」と彼女に感謝する結果ともなり得ます。
あまりモテない男性の場合には、心の奥底で「彼女を逃したら結婚できないかもしれない…」という危機感を持っています。
このために、彼女からの結婚プレッシャーによって、「彼女との結婚がベストの選択であることを腑に落とすために、結婚前に彼女以外の女性との恋愛経験をもっとしておくべきである」という理想の追求をあきらめてしまいやすく、簡単に「彼女は自分にとって最高であろう。だから結婚すべきだろう。」と思い込みやすいのです。
しかし、このパターンで結婚した場合には、結婚後において、夫が、妻の予想に反して、結婚生活を維持できないほどの波乱的な暴走行動(ex.浮気、度重なる転職、就労や家事支援の意欲の喪失)をしてしまいやすいものです。
なぜ、想定外の暴走が起きやすいのか?その理由は簡単です。
結婚前、「結婚したくない」という意思を持っていた彼氏は、次の(a)のような彼女の策略
(a)彼氏に結婚のプレッシャーをかけ、彼氏を結婚せざるを得ない状況に囲い込もうとする彼女の策略
によって、あっさりと自分の意思を変えて彼女と結婚しました。
このような彼氏は、元来、
「プレッシャーをかけて囲い込もうとする他人の策略にハマって流されやすい」
という性質を備えていることが多いものです。
よって、結婚後における、次の(b)や(c)のような他人の策略
(b)他の女性が、彼氏をいいように利用するために、彼氏に誘惑とプレッシャーをかけて囲い込む策略
(c)会社の同僚が、自らリターンを得るためにリスクを彼氏に押し付けるべく、良さげな仕事上の役割や新たなビジネス話を彼氏に持ち掛け、プレッシャーをかけて囲い込む策略
彼氏は、彼女による(a)の策略にハマって流されたのと同様に、こうした他の女性による(b)の策略や同僚による(c)の策略にもハマって流されてしまいやすいのです。
こうした策略にハマって流されるだけならまだいいのですが・・・
最も問題なのは、こうした(a)~(c)の策略にハマりやすい男性は、他人からのプレッシャーによって自分の意思や価値観を変えてしまいやすいために、その策略にハメた他人からの影響を受けて、自分に価値があると主観的に思い込み、「根拠のない自信」をつけて大暴走してしまう可能性が高いという点です。
よくある暴走例を以下に例示してみました。
【暴走例1】
彼女による(a)の策略にハマって、「自分は、彼女からどうしても結婚して欲しいと言われるほどに惚れられて結婚したのだから、他の女性からも恋愛対象とされるほどの男としての魅力がある。」と思い込み、浮気や不倫等の女遊びに積極的に走ってしまう(詳しくは、A教室の大人の恋愛用語事典に掲載した「結婚デビュー」という用語の意味を参照)。
【暴走例2】
他の女性による(b)の策略にハマって、「自分は、他の女性からもこんなに惚れられているので、たとえ離婚しても他の女性と再婚できるクオリティを備えている(一人ぼっちにはならない)。」と思い込み、家庭をないがしろにして他の女性との浮気や不倫にマジになってしまう(詳しくは、A教室の大人の恋愛用語事典に掲載した「結婚デビュー」という用語の意味を参照)。
【暴走例3】
同僚による(c)の策略にハマって、「自分の仕事の能力は仲間に認められているから、最先端のビジネスにも対応できる能力を備えている」と思い込み、地道に汗をかく仕事を“自分に似合わないもの”として拒絶して就労意欲を失ったり、詐欺まがいの仕事に時間や資金を投じて真面目に取り組んだりしてしまう。
こうした結婚後における彼氏の大暴走は、・・・もちろん、夫婦の絆を深める良い結果となる可能性もゼロではありませんが・・・、彼女にとって、彼氏が結婚前の想定とは全く違った人間に変わってしまい、彼女の手から離れてすくすくと「大勘違いしたダメ男」にまで育っていってしまう危険をはらんでいるのです。
このように冷静に考えてみると、女性にとって、結婚する気のない彼氏があまりモテない男性である場合には、「プレッシャーをかけ、周りから固めることにより彼氏が結婚せざるを得ない状況を作り出して彼氏と結婚したこと」は、手放しで喜ぶべきことではなく、むしろ、結婚後に彼氏の価値観が変動しやすい(ギャンブル性が高い)という点につき、自らの身を案じて憂うべきことであると言えます。
そもそも、「結婚したくない」という彼氏の意思を変えようとすることには無理がある
このように、女性にとって、「結婚したくない」という彼氏の意思をプレッシャーや周りを固めることによって強制的に変えていく策略は、彼氏の心が離れてしまったり、結婚後に彼氏がダメ男になり易くなる等、リスクが大きいものとなります。
こうしたリスクを避けるために必要なこと、それは、次の3つです。
●彼氏が結婚する気が無いのであれば、それを素直に内心で受け入れること
●「誰かとの結婚(=妻の座への就職)」がしたいのであれば、彼氏との付き合いには力を使わずに、結婚する気のある別の男性を見つける活動に力を使うように変えていくこと
●「誰かとの結婚」はしたくない(即ち、彼氏としか結婚したくない)のであれば、結婚の期待可能性をマイナスにした上で、彼氏とお互いに自由な恋人として付き合うこと
要するに、「彼氏の意思に反して彼氏と結婚しても、幸せにはなれない」という当たり前のことを認識した上で、彼氏を結婚相手として特別視することを止めるのです。
近年における実際の大人の恋愛の場面においても、
・「結婚したくない」と思っている男性が「結婚したい」と思っている女性と無理に結婚したケース
・「結婚したくない」と思っている女性が「結婚したい」と思っている男性と無理に結婚したケース
いずれのケースであっても、自分の「結婚したくない」という気持ちは、結婚後に相手の財産・地位・名誉を享受できるメリットを感じた場合を除き、「相手と結婚してもいい」という気持ちには変わらないものです。
特に、女性にとっては、幸せな結婚のポイントは、「全てにおいて、無理のない選択をすること」。これに尽きると思います。
恋愛や結婚のみならず何事においても、思い込みや強引に得た成果は得てして長続きしないものですので。
次回の記事では、「結婚したくない彼氏が、彼女から結婚せざるを得ない状況を作り出されていく過程において、彼女に対する性的魅力や性欲がわかなくなり、セックスレスになってしまった理由」ということについて、考察をしていきたいと思います。
→【C教室】次の記事:「7.結婚する気のない彼氏が、結婚したい彼女との同棲をきっかけに、彼女に対する性的魅力や性欲がわかなくなりセックスレスになってしまった理由」
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