1.既婚者層における「ダブル不倫」という交際形態のメジャー化
ここは、Real学部 F教室
近年、「ダブル不倫」という用語は、あたかも普通名称の如く、社会で頻繁に用いられている。
このように一般用語化してきた要因には、もちろん、芸能人や国会議員等の著名人に関して数多くのスクープがなされたこともある。
しかし、一般人の大人の恋愛市場においては、ダブル不倫は、実際には2000年に差し掛かる頃から、現役感を持ち合わせた既婚者の間では、「異性との安全かつリーズナブルな遊び方」として、既にメジャーなものであった。
ただ、その頃は、まだ、不倫をしている人は、既婚女性よりも既婚男性の方が圧倒的に多く、既婚者とのダブル不倫よりも独身者との不倫の方が格上とされていた。
即ち、当時は、「既婚者でありながら、若い独身女と付き合っている」ということは、世の既婚男性が最も「羨ましい」と思うことであった。
そのような独身者と不倫をしている既婚者から見れば、ダブル不倫は「出産経験のある古い女とセックスして、何が面白いの?」と上から目線でたしなめられる…そんな時代であった。
それから20年弱が経過した今日、不倫をしている人の男女比は既婚女性が既婚男性を上回るほどになり、その交際形態も、独身者との不倫よりもダブル不倫の方がメジャーになった。
今日では、独身者との不倫をしている人を羨ましいと思う既婚者の割合は少なくなり、むしろ、ダブル不倫をしている人が、独身者との不倫をしている人を「体目的だけの幼稚な恋愛しかできないんだね。」とたしなめるまでになっている。
ダブル不倫は、子供のいない既婚者でも子育てが終了した既婚者でも、既婚者と言う資格を有する限り経験することができるものである。
このことから、今日では、ダブル不倫という交際形態は、既婚男性、既婚女性を問わず、広く既婚者の間において、育児よりも“あるある”的なものにまで一般化し、ワンタイムセックスを含めた経験者の割合もうなぎ上りに増加している。
ただ、この増加傾向にピンと来ない既婚者がいたとしても、それは無理のないことである。
なぜなら、ダブル不倫の事実は、独身者との不倫に比べて、永久に秘密化されやすいからである。
即ち、既婚男性と既婚女性とのダブル不倫としての交際は、たいてい「長期安定継続」又は「セックスした後に短期間で終了」のいずれかのパターンに分かれる。
このため、経験者は、ダブル不倫の事実を、決してカミングアウトしたいとは思わず、カミングとしたくてもできない。前者の場合には、不倫相手との現在または過去の安定継続をひっそりと守りたいからであり、後者の場合には、自分の恥や汚点を晒すことになるからである。
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