元彼や元カノとの恋人としての復縁の難しさと、友達以上恋人未満(セフレ、都合の良い関係)としての復縁が増加している理由|大人の恋愛の恋愛相談
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独身同士の大人の恋愛の場面における女性の悩みと恋愛相談の実例を、教えてgooの恋愛相談ページへのリンクにてご紹介致します。なお、この恋愛相談ページにおける回答者ID「kmlf3」の回答内容は、当校スタッフの向坂が回答したものになります。
リンク先の大人の恋愛相談の事例は、「同棲を含めて4年間恋人だった元彼と、別れた後も毎日連絡を取って一緒に遊び、エッチもし続けていた。半年経って、元彼に、恋人として復縁したい(彼女になりたい)と告白したが拒否された。その後も、以前と同様のセフレ(都合の良い女)のような都合の良い関係がずるずると続いているけれども、ちゃんと連絡はマメにしてくれる。恋人として復縁して彼女になりたいけど、元彼の心理状態は、ただ寂しいだけなんだろうか?復縁の可能性や良い方法はあるのだろうか?」という、大人の恋愛での復縁の場面における元彼の男性心理に関する女性の悩みが表われているものです。
近年の大人の恋愛市場では、復縁の願望を持つ方が男女共にとても増加する傾向にあります。この傾向については、ちゃんとした理由があるのですが、長くなりますので、またの機会に書ければと思っています。
別れた後にずるずるとセックスし続けても、恋人として復縁する可能性はある
さて、リンク先の事例を読んでみて、次のように思った方が多いのでは…と想像しています。
「元カノと一度セフレみたいな関係になっちゃったら、男性としてはその方が面倒くさくなくて楽だから、もう恋人に戻ろうとは思わないのでは?」
確かに、相手の女性との体のつながり(セックス、エッチ、体の関係)を主目的としている男性の場合には、そのように思いやすいでしょう。
ただ、“セフレみたいな関係”というのも、様々なバリエーションがあり、中には、恋人以上に心が深くつながっている関係もあります。
ですので、“セフレみたいな関係”になったからといって、元彼や元カノとの恋人としての復縁の可能性がなくなるということは、一概には言えないと思います。
恋人としての復縁の可能性は、元彼、元カノの2人が新たな共通のゴールを再イメージできるかどうかによる
それよりも、元彼や元カノとの恋人としての復縁の可能性を確実に推し量る基準。それは、
復縁の対象となる元彼、元カノのそれぞれが「お互いに関わり合うことによって進んでいくゴール」をイメージできるか?(設定しているか?)
ということです。
このゴールは、結婚のような形式ばったものである必要はありませんが、「もう一度恋人になったら、以前にできなかったような○○をしたいね」のように、男女双方にとってのゴールの新規性が必要になります。
また、このゴールは、元彼と元カノの間で完全に一致することまでは必要ありません。元彼、元カノそれぞれの描くゴールの方向がよほど真反対でない限り、恋人としての復縁の可能性は十分にあります。
恋人としての復縁の可能性は、恋人時代に二人が設定していた共通のゴールの重さが重いほど、低くなる
但し…一般に、元彼や元カノとの恋人としての復縁の可能性は、新たな恋人を見つけるよりも低いと言われます。
これは、恋人が別れる際には、それまでに二人でなんとなく描いてきた「お互いに関わり合うことによって進んでいくゴール」が見えなくなることが多いため、別れた後に再び出会っても、男女のどちらかによほどの環境の変化が無い限り、「新たなゴール」を再イメージしにくい(「復縁しても、その後は、どうせ前と同じだろ」と思えてしまう)からです。
そして、恋人時代に二人が設定していた共通のゴールの重さが重いほど、「新たなゴール」を再イメージしにくくなるため、恋人としての復縁の可能性は低くなります。
こうした共通のゴールの重さが重い恋人の例としては、次の「精神的な関わりが深い恋人」、「結婚を前提として付き合ってきた恋人」の2つを挙げることができます。
精神的な関わりが深い恋人
元彼と元カノが恋人時代に精神的に深く関わってきた関係である場合には、別れた後、「もう、二人の関係は、行きつくところまで行った」という感を抱きやすいため、「それ以上の深い関わり」をイメージすることができにくく、恋人としての復縁は非常に難しくなります。
加えて、このような恋人関係であった場合には、精神的に浅い関わりでの交際は「物足りない、関わることが無意味である」と感じてしまいやすいため、後述する友達以上恋人未満やセフレとしての復縁をしようとは思うことはなく、結果として、一切連絡を取らない絶縁状態となりやすくなります。
結婚を前提として付き合ってきた恋人
元彼と元カノが結婚という目標に何らかの阻害要因が生じて別れてしまった恋人関係であった場合には、別れた後に再び「結婚」という共通の目標を持ちにくいため、恋人としての復縁は非常に難しくなります。
加えて、このような恋人関係であった場合には、「結婚」という目標に向けた交際の過程において、元彼、元カノの少なくとも一方において、無意識のうちに、相手に対する評価が「恋人」から「結婚要員(=結婚しないんだったら、付き合う意味なし)」に成り下がってしまいやすいため、別れた後に、結婚というゴールのない人間関係を継続する意義を見出しにくいものです。
よって、友達以上恋人未満としての復縁が成立しにくいだけでなく、結婚要員という評価をした側において、今後の人間関係のライブラリから抹消されてしまいやすくなります。
恋人時代よりも重い共通の新ゴールを設定することができた場合に、恋人としての復縁は実現する
ここまでの説明から、理論的には、
「元彼や元カノとの恋人としての復縁の可能性は、恋人時代に二人が設定していた共通のゴールの重さが軽いほど、高くなる」
ということが言えるのですが・・・
復縁の”可能性”を”実現”に変えるには、元彼、元カノの二人が「過去の恋人時代よりも重い共通の新ゴール」を設定することが必要になります。
こうした「過去の恋人時代における共通の軽いゴール」と「それよりも重い共通の新ゴール」の組み合わせの例としては、次のようなものを挙げることができます。
●過去の恋人時代における「自分優先」の意識を、「相手優先」に変える
●過去の恋人時代における「相手に対する強制や束縛」という価値観を、「相手に対する信頼」という価値観に変える
●過去の恋人時代における「将来、二人の関係は、どうなるかわからない」という認識を、「将来、二人は結婚する」という認識に変える
いずれの新ゴールも、恋人関係の発展や成熟に向けたリスタート感のある変化ですよね。
しかし、実際には、元彼、元カノのいずれかが、こうした共通の新ゴールを設定することを拒否して、恋人としての復縁を望まないケースが多くなる傾向があります。
この傾向は、恋人時代に二人が設定していた共通のゴールの重さが軽いほど、顕著になります。
拒否する理由は、・・・二人の共通の新ゴールの設定のためには、自分自身の価値観や行動をそれまでとは変化させることが必要不可欠になるのですが・・・、こうした自己変化を「相手のためにしたくない」と思うからです。
例えば、元彼、元カノのいずれかが、「自己中のままでいたい、相手に迎合して自分を曲げたくない、相手を信頼できない、相手の将来に対する義務や責任を負いたくない・・・」のように思っている場合です。
よって、現実には、恋人時代に二人が設定していた共通のゴールの重さが軽い場合であっても、やはり、恋人としての復縁は難しいのです。
一方、恋人時代に軽いゴールしか設定していなかった元彼と元カノとの間においては、「将来に向けてのゴールなんて、まぁ、どうでもいいか。今さえ楽しけりゃ、それでいいか。」という妥協が生じやすくなります。もともとのゴールが軽いと、「ゴール無し」との差が小さく思えるからです。
このため、恋人時代に軽いゴールしか設定していなかった元彼と元カノが、二人に共通のゴールを設定することなく、友達以上恋人未満として復縁するケースが増えているのです。
「友達以上恋人未満としての復縁」の特徴
友達以上恋人未満としての復縁は、恋人としての復縁とは異なり、その可能性が高いだけでなく、実際の実現数も非常に多くなっています。
「復縁」の定義は、もうすぐ、この「友達以上恋人未満としての復縁」という意味に変わるかもしれない・・・そのくらい増えていると感じます。
こうした復縁によって、元恋人同士だった元彼と元カノの関係は、「お互いにセフレ」、「お互いに都合の良い関係」、「お互いにソウルメイト」のような様々な関係になります。
この「友達以上恋人未満としての復縁」の特長は、
復縁の対象となる元彼、元カノの少なくとも一方が、「お互いに関わり合うことによって進んでいくゴール」をイメージしていない(設定していない)
ということです。
つまり、「友達以上恋人未満としての復縁」の場合には、「前進のための関わり合い」というものがありません。
よって、復縁した元彼、元カノのどちらかが「ゴール」をイメージしてしまっている場合には、リンク先の事例のように、二人の関係を「恋人時代よりも劣っている、物足りない…」のように感じ、昔を思い出して「前進のための関わり合い」を求めてしまうこともあるでしょう。
しかし、「前進のための関わり合い」のある男女関係(=恋人)には、デメリットもあります。
例えば、前進していくために、相手の前ではいつもちゃんとしていなければならない(=何事にも逃げずに前向きで処理していなければならない、嫌なことも相手のために我慢してやらなければならない等)というプレッシャーがかかります。
また、関わり合いたくない時や関わり合っても思うように前進していかないような時には、お互いにストレスが溜まり、喧嘩にもなりやすくなります。
この点、「友達以上恋人未満としての復縁」の場合には、以下のようなメリットがあります。
●二人の関係は、現状維持で良く、前に進めなくてもよいので、付き合っても疲れない。
●関係が壊れにくいため、別れを想像しなくてよい。
●お互いに、寂しい時は寄り添い、寂しくない時は自由で相手から拘束されない。
●相手は、いないよりは良く、気心が知れてるから、新たに出会った男性(女性)よりも遥かにマシ。
むしろ、この方が、無理して「恋人」として付き合うよりも、トータルライフバランスが充実し、お互いに良い面だけで付き合えるので、相手にも優しくなれるかもしれませんね。
この関係が終了するパターンは、ほとんどが「お互いに傷つかない自然消滅」ですし。
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タグ:セフレ(都合の良い女), 復縁, 男性心理