13.ダブル不倫で妥協した交際を継続したら…既婚男性の顛末
ここは、Real学部 F教室
前回の記事では、ダブル不倫において、相手への不満や不充足感を抱いているにもかかわらず、「妥協してキープ」によって交際が継続されがちな理由について説明した。
続いて、このようにW不倫において妥協して交際継続した後に、妥協した側がしてしまいがちな行動とその顛末について、W不倫市場の実態に基づいて解説する。
今回(第13回)の記事にて「既婚男性が妥協した場合」、第14回から第18回までの記事にて「既婚女性が妥協した場合」について、説明をしていく。
ダブル不倫(但し、戦闘モードを除く。以下、本記事において同じ。)において、交際開始後に相手の既婚女性に不満や不充足感を抱きつつも妥協してキープした既婚男性は、その後、何を思い、どのような行動をするのか?
その思いや行動の内容は、相手の既婚女性の何に妥協して交際を継続したかによって異なる。
なお、以下の説明にて用いる「既婚女性の外見」という語の意味については、第11回の過去記事を参照されたい。
相手の既婚女性の外見、内面、行動の全てに妥協して交際を継続した場合
W不倫に臨む既婚男性の場合には、たとえ相手の既婚女性の外見、内面及び行動の全てについて不充足感を抱いていても、性欲解消や嗜好する性的プレイの実現のために、セックスするまでは我慢して交際を継続することがある。
こうした我慢した交際継続をするか否かは、既婚男性の本来的な性質(ex.誰とでもエッチする)やその時の状況(ex.女日照りで人肌が恋しい)によって決まる。よって、現実モード(スポーツセフレ型、コンビニエンスヤリ友型)の既婚男性のみならず、夢想モード(現実逃避セフレ型、リア充実現セフレ型)の既婚男性においても、なされることがある。
既婚男性の最終判断は、ターゲットから除外又はヤリ捨てによるフェードアウト
よって、このように我慢して交際継続した後における既婚男性の行動は、たいていは、次の2つのいずれかである。
●実際に対面した後に相当に時間をかけて交際してもセックスできなかったら、フェードアウト(以下、「ターゲットから除外」という)
●よほどセックスの相性が良くない限り、1~2回セックスしたらフェードアウト(以下、「ヤリ捨て」という)
フェードアウト後の既婚女性からの連絡に対する既婚男性の対応
フェードアウト後に、ヤリ捨てした既婚女性から連絡があっても、既婚男性は、よほど女日照りな状況でない限り、積極的に応対せず、会おうとはしないであろう。我慢した交際にて既に目的は達成しているからである。
一方、フェードアウト後に、ターゲットから除外した既婚女性から連絡があった場合、既婚男性は、ヤリ捨ての目的を再び実現するために、我慢して積極的に応対し、会おうとする場合がある。
但し、既婚男性は、この既婚女性に対しては、既に「セックスさせてくれない女」というレッテルを張り、「再び交際を始めても、エッチできることは、当てにならない」と思ってしまっている。
よって、メインのターゲットとしては設定せず、時間のかけ方は必要最小限にする。
この後、この既婚女性と仮にエッチできたとしても、その後は、ヤリ捨てするという対応は変わらない。
近年のトレンド-既婚女性からの、体の魅力をエサにした、リハビリ目的での連絡
なお、近年増加しているのが、ターゲットから除外されてフェードアウトされた既婚女性が、「再び連絡すれば、既婚男性はエッチできる可能性を再び抱くので、私からの連絡に積極的に対応してくれるであろう」と思って、再び既婚男性に連絡してくるというケースである。
このケースにおける既婚女性の目的は、そのほとんどが「その後の既婚男性の積極的な対応を見て、自身に女としての魅力があることを確認して安心するため」であり、実際にエッチさせてくれる可能性は極めて低い。
既婚男性は、このような「既婚女性からの、体の魅力をエサにした、心のリハビリ目的での連絡」を、たいてい、リハビリ目的とは見抜けず、エッチできることを100%期待してしまうものである。
相手の既婚女性の外見に妥協して交際を継続した場合
「相手の既婚女性の外見に妥協して交際を継続した場合」とは、より正確には、「既婚男性が、W不倫の交際相手である既婚女性について、その内面及び行動には概ね満足しているが、その外見には不充足感を抱いており、外見に妥協して交際を継続している」という場合である。
既婚男性の最終判断は、性欲、物欲、金欲が尽き次第、フェードアウト
このように外見に妥協して交際継続した後における既婚男性の行動は、第12回の記事に「既婚男性が既婚女性の外見に不満を抱いても妥協してキープする理由」として列記した次の3つの理由について、「現在も、性欲、物欲、金欲の達成のメリットを感じているか否か?」による。
[MG1] したい時に無料でセックスできるから(→性欲解消のコスパ)
[MG2] プレゼントをくれる、デート代をおごってくれるから(→物欲、金欲)
[MG3] 相手の既婚女性の知人女性と知り合える可能性があるから(→乗換の可能性:性欲)
即ち、既婚男性は、これらの3つの理由の1つにでもメリットを感じている限り、そのまま交際を継続し、3つともメリットを感じなくなった時点でフェードアウトする。
実際にフェードアウトすることは少ない
但し、実際には、このようなフェードアウトが既婚男性によって積極的になされるものではなく、積極的になされるケースは、「より好みな他の交際相手ができた場合」、「既婚男性にとって必須の三大ポイント(第11回の記事を参照)を満たす可能性に絶望を感じた場合)」のいずれかに限られる。
なぜなら、既婚男性が上述の[MG1]と[MG3]についてのメリットが全く無いと思うようになることは、より好みの女性との交際が実現した場合か、よほど相手の既婚女性の外見が鼻につくようになってしまった場合以外には、考えにくいからである。
既婚男性にとって心地よいW不倫関係となりやすい
このように相手の既婚女性の外見に妥協して交際を継続した場合、既婚男性にとっては、居心地がよく、継続したいと思う交際パターンとなりやすい。
なぜなら、既婚男性は、相手の既婚女性の備える母のように寛容な内面や行動を気に入っている場合が多いため、自分主導で自分に無理せずに都合のよい関係づくりが可能となり、なんとなくだらだらと、とはいえ、気を遣わずに安定した関係が継続できるからである。
他方、相手の既婚女性にとっては、相手の既婚男性から「大切にされている感」を感じることが少ないため、もやもやして歯切れの悪い関係に思えてしまうのであるが・・・
相手の既婚女性の内面や行動に妥協して交際を継続した場合
「相手の既婚女性の内面や外見に妥協して交際を継続した場合」とは、より正確には、「既婚男性が、W不倫の交際相手である既婚女性について、その外見には概ね満足しているが、その内面や行動には不充足感を抱いており、内面や行動に妥協して交際を継続している」という場合である。
「悪しき内面や行動の露出」と「外見の劣化」が無い限り、フェードアウトはしない
このように内面や行動に妥協して交際継続した後においては、第12回の記事にて既述したように、既婚男性は、相手の既婚女性が逆鱗に触れるようなことをやらかさない限り、W不倫としての交際を続けようとする。
いわば、既婚男性は、相手の既婚女性の外見の良さに惚れ込んで、その「外見」のみと付き合っているのであり、「内面や行動」とは付き合っているつもりはないからである。
しかし、その後の既婚女性の変化によって、第12回の記事にて「既婚男性が既婚女性の内面や行動に不満を抱いても妥協してキープする理由」として列記した3つの理由がなくなってしまった場合には、既婚男性は、相手の既婚女性との関係をフェードアウトしようとする。
具体的には、以下の[MX1]~[MX3]のような、既婚女性に、悪しき内面や行動の露出や外見の劣化が生じた場合である。
[MX1] 相手の既婚女性が、外見の良さを帳消しにしてしまうほど、看過できない内面や行動の悪さを発揮するようになり、そのために自身に危害が及びそうな場合
[MX2] 相手の既婚女性の外見やスタイルが、他の女性よりも見劣りするほどに劣化した場合
[MX3] 相手の既婚女性が本気(戦闘モード)に変わり、離婚を要求してきた場合
「悪しき内面や行動の露出」には、前触れがある
既婚男性は、ある日突然に、既婚女性に対して「悪しき内面や行動を露出するようになった」と思うわけではなく、そう思うまでには前触れがある。
例えば、以下のような面倒くさい要求をしてくる相手の既婚女性に対し、外見に惚れているので仕方なく対応しつつも、以下のような嫌な思いを抱いていたケースである。
●連絡の頻度や内容、デートの場所等について、面倒くさい要求が多い
●思ったことを直言すると怒ったり拗ねたりするので、話す気にならない。
●デートにおいて、手をつなぐ、腕を組む等の独身同士の恋人と同様な振る舞いを要求される。
●自己承認欲求が旺盛で、対応に疲れる。
要するに、既婚男性には、
「たかが不倫なのに、面倒くさい女だな」
というネガティブな思いが生じているのに対し、
既婚女性には、
「私の個性に対応してくれる」
というポジティブな思いが生じている。
このように、前触れから既に、二人の思惑がねじれてしまっているのである。
損害賠償の絡むトラブルになり易い
上述の[MX1]や[MX3]のように、既婚女性が悪しき内面や行動を露出するように変わることは、実際のW不倫カップルにおいてもしばしばあることである。
このような既婚女性の変化は、特に、相手の既婚男性が優しくて包容力のある場合に生じやすい。既婚女性が、自身の内面や行動を受け入れてくれるような期待を、既婚男性に対して抱きやすいからである。
一方、悪しき内面や行動を露出するような既婚女性の変化を目の当たりにした既婚男性は、次のように考え、相手の既婚女性をフェードアウトしようとする。
●そもそも、相手の既婚女性の「外見」のみと付き合っており、「内面や行動」とは付き合っているつもりはない。
●もし、「内面や行動」も受け入れなければならないのなら、邪悪な予感がしていたので、W不倫の交際を始めようとは思わなかった。
そして、既婚男性のフェードアウトに伴って、既婚女性は、自身の内面や行動を否定する考えを既婚男性が抱いていると推察し、「私の内面や行動も受け入れてくれてると思っていたのに…貴男に騙された」という気持ちが芽生える。
よって、相手の既婚女性の内面や行動に妥協して交際を継続した場合、既婚男性にとっては、損害賠償の絡むトラブルになり易い。
トラブルに巻き込まれるのは、現実モードの既婚男性
なお、こうしたトラブルに実際に見舞われるのは、たいてい、現実モード(スポーツセフレ型、コンビニエンスヤリ友型)の既婚男性である。
なぜなら、現実モードの既婚男性は、ダブル不倫に臨むに際し、お互いの内面を理解し合うような心を深く通わせる行為をほとんど予定していない。
このことは、トレードオフとして、既婚女性が、既婚男性が頭の中で思っていることについて、自分に都合の良い想像を勝手に膨らませてしまうことになるからである。
次回以降の記事では、ダブル不倫において、既婚女性が妥協して交際継続した後に、してしまいがちな行動とその顛末について解説していく。
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