恨み・復讐心の発生法則|大人の恋愛用語事典
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【恨み・復讐心の発生法則】
(うらみ・ふくしゅうしんのはっせいほうそく)
大人の恋愛における「恨み・復讐心の発生法則」とは、「寂しさを埋めるための願望や期待に応えてくれなかったパートナーに対し、パートナーとの別れや離婚に伴って恨みや復讐心を抱いてしまう」という人間心理をいう。
この法則は、大人の男性・女性に共通のものであり、パートナーとしては、恋人(彼氏、彼女)、夫婦(夫、旦那、妻、嫁)のみならず、セフレや不倫、W不倫等の都合の良い関係にも適用される。
ex.彼氏からの連絡が少なく寂しい→彼氏が頻繁に連絡してくるように変わることを期待→結果は、期待外れ&彼氏が引くようになる→寂しさがMaxに達する→彼氏との別れを選択→交際期間中に意に反した対応をし続けてきた彼氏への恨みが残る
ex.交際中の男性に本命の彼女がいるので寂しい→この男性が本命の彼女と別れて自分を本命の彼女にしてくれることを期待→結果は、期待外れ&相手の男性が引くようになる→寂しさがMaxに達する→相手の男性との決別を選択→交際期間中に意に反した対応をし続けてきた相手の男性への恨みが残る
ex.夫が家で話を聞いてくれないので寂しい→夫が話を聞いてくれるように変わることを期待→結果は、期待外れ&夫が引くようになる→寂しさがMaxに達する→生活や金のために割り切った仮面夫婦になることを決意→意に反した対応をし続けてきた夫への恨みが残る
なお、この法則は、“寂しさ”を起点として生じる「願望・期待の発生法則」からの進化形である。“寂しさ”以外の理由によって生じる恨みや復讐心については、この記事では扱わない。
当て嵌まりやすい人と当て嵌まりにくい人
この法則に当て嵌まりやすい人と当て嵌まりにくい人の特徴は、大人の恋愛における「願望・期待の発生法則」の場合と同じである。詳しくは、大人の恋愛用語事典における「願望・期待の発生法則」の記事中での説明を参照されたい。
メカニズム
「恨み・復讐心の発生法則」のメカニズムを、以下の図2を参照しつつ説明する。
この図2では、「願望・期待の発生法則」の記事に掲載した図1の交際状態B(=交際相手に対し、「未だ埋められていない寂しさ(60%分)の解消のために、○○して欲しい」という願望・期待を抱いている状態)にある本人が、その後、交際相手によって願望・期待が満たされなかった時にどう変わるか?」という推移を表している。
交際状態Bにおいて交際相手に対して抱いていた「寂しさ60%を埋めて欲しい」という願望や期待は、「願望・期待の発生法則」の記事にて既述した「寂しさ解消要求の逆効果性」により、期待外れとなりやすく、かつ、「更に寂しさが増幅され、その分だけ願望や期待が上乗せされる」という結果を招きやすい。
このような交際が継続されていくと、継続期間を重ねるほどに寂しさが溜まっていき、最後には、図2の交際状態Cに示すように、「交際相手によって埋まらない寂しさの質量」が「独り身の時の寂しさ」とほぼ変わらないほどに大きくなる。
そして、「交際相手によって埋まらない寂しさの質量」が受忍限度を超えたとき、交際の事実に対する評価が、これまでのポジティブから一気にネガティブに一転する。一転する際の心理状態の流れを、図2を参照しつつ、以下に解説する。
【Step1】「私の寂しさは交際相手で埋まる可能性がない。期待した私が馬鹿だった。」と冷静になり、交際相手に願望や期待を抱くことを封印してしまう。
↓
【Step2】「こんな寂しさの埋まらない相手と交際しているより、一人でいた方がマシ」と思うようになり、交際相手との交際に見切りをつける。
↓
【Step3】自身の中に残された「交際相手によって埋まらない寂しさ」という感情は、全部、「交際相手から思い通りに愛されなかった虚しさ」に変わる。
↓
【Step4】交際相手との交際を継続している自分自身のことが惨めに思えるようになり、自分のプライドを守るために交際相手との決別を選択する。
↓
<寂しさの埋まらない状態で交際していた期間が長かった場合>
↓
【Step5】「交際相手が上記Step1~4の辛い心理状態を察してくれていない」と感じた場合には、交際相手のことを「自分のことしか考えていない自己中心的な内心を持った人間であり、これまでの間、このような内心を隠し、私のことを考えているようなフリをして、私を騙し続けていた」と評価してしまい、「今の私の虚しさを作り出した原因は、交際相手にある」と被害者意識を持つようになる。
↓
【Step6】
自身が抱いている「虚しさ」という感情が、交際相手に対する「恨み・復讐心」という思いに転化する。
このように、
「寂しい」という感情は、
これを埋めてもらうことを交際相手に望み又は期待していた場合には、
満たされないことによって「虚しい」という感情に変わり、
満たされない期間が長かった場合には、
交際相手に対する恨み・復讐心の思いに転化しやすくなる
のである。
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