2.既婚男性及び既婚女性が、独身者との不倫ではなく、ダブル不倫を選択する理由
ここは、Real学部 F教室
前の記事にて既述したように、今日の不倫市場では、既婚男性及び既婚女性の双方にとって、独身者との不倫よりも既婚者同士のダブル不倫の方が格上であり、好まれる傾向がある。
なぜ、既婚男性、既婚女性が、いずれも、独身者との不倫ではなく、ダブル不倫を選択するようになったのか?
元をたどれば「長引く不況」という経済的な要因が主たる根源なのであるが、そこから説明すると10万字を超えてしまう。
そこで、ここでは、経済的な要因の記載は省略し、実際に起きている現象のうちから、既婚男性、既婚女性のそれぞれが独身者との不倫よりもダブル不倫を選択する要因となっているものを、いくつかピックアップするに止めたい。
1)20代及び30代前半の独身者:数の減少と恋愛対象クオリティ(特に内面)の低下
既婚者が既婚者同士の不倫よりも独身者との不倫を選ぶためには、独身者の外見や内面について、既婚者以上の魅力を感じることが前提となる。
しかし、20代及び30代前半の人口比率は、それよりも上の世代と比べて遥かに低いため、独身者の総数も当然に少なくなっており、これに伴って、恋愛対象としてのクオリティ(特に内面)も全体的に低下している。
加えて、・・・詳細は長くなるので割愛するが、・・・20代及び30代前半の独身者は、幼少時の時代における社会環境の影響により、男女を問わず、他の世代と比較して、次のようなタイプの人の比率が多い。
●大勢の前では表面的に明るく爽やかに見せているが、1対1との人間関係の場面においては、理屈先行型で感情に乏しい。
●自己防衛本能が強く、冒険を避けて、自己のリスクや責任を回避しようとする意識が強い。
独身女性と既婚男性との不倫
独身女性がこのようなタイプである場合には、不倫というリスキーなことに対する興味やわくわく感は湧きにくく、結婚保証等のメリットが無い限り、既婚男性と関わろうとは思わない。
つまり、感情に任せて不倫の世界を受け入れるような「粋な独身女性」の数が少なくなったため、既婚男性が独身女性の不倫相手を選ぶことができにくくなったのである。
しかし、これは、建前的な理由であり、実際の大人の恋愛市場では、現役感のある既婚男性ほど、上述のタイプの独身女性との関わりを自ら避けようとする。その独身女性の外見やスタイルがいくら良かったとしても・・・。
なぜなら、ハートフルな恋愛経験のある既婚男性にとっては、上述のタイプの独身女性は、女性特有の柔らかさを感得しにくく、むしろ、理屈と感情のアンバランスさに怖さを感じる。よって、仮に自身が独身であったとしても、このような恋愛対象クオリティ(内面)が低い独身女性と恋愛関係を持つ気にはなりにくいからである。
もちろん、お互いに、後腐れのない短期的なセフレ関係を望んでいるような例外的な場合には、独身女性と既婚男性との不倫関係は、支障なくスムーズに成立する。
独身男性と既婚女性との不倫
一方、このようなタイプの独身男性の場合には、その保身性や器の小ささが同年代の独身女性から支持されにくいため、既婚女性からの不倫の申し出は、女日照り解消のために願ったり叶ったりのウェルカムとなる。
しかし、後述するように、クレバーな既婚女性ほど、独身男性よりも既婚男性を選びやすい。特に、長期安定継続型の不倫関係を望む既婚女性の場合には、上述したタイプの独身男性は、「恋愛対象クオリティ(内面)が低く、若さ以外に得るものなし」として、不倫の対象から除外してしまいやすい。
但し、既婚女性の中には、「後腐れのない短期的なセフレ関係を望んでいる訳ではないが、もしそのような関係になったとしても構わない」という刹那的バイオリズムを持っている方が存在する。このようなバイオリズムにある既婚女性と独身男性との間では、不倫関係が支障なくスムーズに成立する。
2)30代後半以降の既婚女性の恋愛対象としてのクオリティ(特に外見)の上昇
このことについては、誰もが認める事実であり、もはや説明は不要であろう。
3)子供のいる既婚女性は、恋愛対象クオリティ(特に内面)を確実に備えている可能性が高い
経済不況で、他人を信用しにくく疑心暗鬼になりがちな今の時代において、大人の恋愛に必要なものは「人を人として許せる心の余裕」である。
このような心の余裕は、家族関係や子育て等の「他人を自分の思い通りにできないことは、当たり前」と思える経験をしたことによって、形成されやすい。
このことは、大人の恋愛市場において、外見クオリティの高いママやシングルマザーが、既婚男性や独身男性を問わず、モデル並みの外見の若い女性を差し置いてモテている現実によって証明されている。
4)「上記2や3のような女性に支持されたい」という既婚男性の素直な思いと行動
現代の既婚男性は、日々、職場や家庭で受ける理不尽な指示・命令や重いプレッシャーを快感と感じている人を除き、その多くは「面倒くさいこと無しで、心が癒される空間」を求めている。
既婚男性が「このような欲求を実現することができるのは誰だろうか?」と身近で探してみれば・・・
ハートフルな恋愛経験を持つ既婚男性の多くは、「上記2や3のような、心に余裕があって外見に魅力のある30代後半以降のママやシングルマザーである」ということを素直に感じるであろう。
一方、体目的や連れ歩いて他人に見せびらかすことが目的で不倫をしようとしている既婚男性の場合には、・・・
上述の30代後半以降のママやシングルマザーに魅力を感じつつも、結局は、2000年初頭の時代と同様に、20代から30代前半までの「やり直しのきく独身女性」を選ぶことになりやすい。
なぜなら、このタイプの既婚男性は、30代後半以降のママやシングルマザーからは、「単なるガキで、中味が無い男」とジャッジされやすく、選ばれにくいからである。
但し、例外として、離婚予定のある既婚男性の場合には、既婚女性ではなく、独身女性を選びやすい。しばらくの間、結婚生活という出来事に対して心の距離を置きたいと思いやすいからである、
5)クレバーな既婚女性ほど、独身男性よりも既婚男性を選びやすい
既婚男性の恋愛対象としてのクオリティ(外見及び内面)は、既婚女性とは異なり、2000年初頭の時代と比べて上昇しておらず、むしろ内面に関しては器の大きさや包容力の点で確実に低下している。
よって、既婚女性の場合には、既婚男性に対して独身男性よりも圧倒的な魅力を感じているわけではない。このため、不倫相手の選択肢としては、独身男性、既婚男性の双方があり得る。
まず、ダブル不倫相手としての男性について、
●外見及び内面の現役感を重視する
●職場や家庭にありがちな男性からの上から目線での対応を嫌い、社会経験の浅い素直な男性に対して優位に振る舞うことで自己実現をしたい
このような既婚女性の場合、不倫初体験の場面では、むしろ、独身男性の方が選択されやすい。
しかし、・・・詳細については紙面の関係上省略するが、・・・
既婚女性と独身男性との不倫は、別れた後に、既婚女性側に心の傷(=自分自身を責めることによる傷)が残りやすく、この傷がその後の家庭生活の円滑な継続にとっての重大な支障となってしまうことがある。
よって、既にこのような経験をした既婚女性や、このような顛末を自身の恋愛経験値から予測できるクレバーな既婚女性は、不倫相手として、お互いに、家庭人としての分別を持ち、家庭生活とのバランスを取りやすい既婚男性を選ぶ傾向にある。
なお、少数派ではあるが、既婚女性の中には、子育てを含む家庭生活を業務として捉え、家族に心を注入しない方も存在する。このような既婚女性の場合には、似た環境(=家族に心を注入しない環境)の独身男性を選びやすい。
但し、例外として、離婚予定のある既婚女性の場合には、既婚男性ではなく、独身男性を選びやすい。離婚後における将来の再婚可能性は無いよりもあった方が嬉しいからである。
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