【補助教材】大人の恋愛の場面において、女性が職場や社内での恋愛や不倫にハマりやすい理由(A教室)
ここは、Real学部 A教室
「女性が職場や社内での恋愛や不倫にハマりやすい理由」について、補助教材として、まとめてみました。
この内容は、独身同士、結婚目的、不倫目的を問わず、広く大人の恋愛の場面に当て嵌まるものになっています。
職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)を、現在している方、これからしようとしている方、もうこりごりと思っている方・・・、女性のみならず男性も、頭の整理にお役立て頂ければと思います。
なお、この記事に登場する「男性」や「女性」は、「30歳以上の独身・既婚の男女のうち、大人の恋愛の実現意欲を持った人」を意味し、そのような意欲のない男女は含みませんので、ご了解ください。
1.近年における職場恋愛や職場不倫の傾向
私たちがこの補助教材を作成しようと思った動機は、大人の恋愛市場全体から見たときに、職場や社内での恋愛や不倫について、次のような今日的傾向が見られるからです。
職場や社内での恋愛や不倫に臨む意識について、男女間での格差が拡大している
男性の場合には、退職リスク防止のために、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)をなるべく回避しようとする意識が高まっています。
これに対し、女性の場合には、現在所属している会社での雇用継続による自活が不可欠な女性を除き、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)に対し、従来よりもアグレッシブな姿勢で臨む傾向にあります。
職場や社内での恋愛や不倫に関して悩んでいるのは、ほとんどが女性である
上述の臨む意識の男女差から、実際の大人の恋愛の場面において、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)に悩む人の数や割合は、圧倒的に女性の方が多くなっています。当校Real学部の各教室の相談事例集への掲載記事においても、同様の傾向になっています。
2.女性が職場や社内での恋愛や不倫にアグレッシブな理由
女性が、大人の恋愛のステージとして「職場」を積極的に選ぶ理由として、女性から、
「職場以外に、出会いの機会が無いから」
というフレーズをよく聞きます。
このフレーズは、少し舌足らずであり、その正確な意味合いは、次のようになります。
「職場以外に、まともな男性と無料で出会い、そのうちの好みの男性から好意を持たれるという機会が無いから」
つまり、職場での出会いは、女性にとって、他の出会いと比べて、次のようなメリットがあるのです。
●素性が明らかでちゃんと収入がある男性と無料で知り合える。結婚相談所等の紹介者にお金を払う必要が無い。
●職場には多数の男性がいるので、一見した中から好みの男性を選ぶことができる。SNSや出会い系サイトのように、好みの男性に出会うまで1人ずつ会うことを繰り返す必要が無い。
●職場では、外見だけでなく、仕事を通じて内面を継続的に露出することができるので、男性から好意を持たれる可能性が高い。パーティーやサークル等の出会いの場のように、外見だけで判断されにくい。
これらのメリットに加えて、女性が、大人の恋愛のステージとして「職場」を積極的に選ぶ理由としては、
「出会いに費やす時間の無駄が無く、出会いにおいて傷つきにくい」
というものがあります。
つまり、職場での出会いは、女性にとって、他の出会いと比べて、次のようなデメリットを回避することができるのです。
●出会いは、あくまで「仕事のついで」なので、効率が良い。他の出会い手段のように、出会いのための時間をわざわざ捻出する必要が無い。
●相手の男性は、素性が明らかなので、デリカシーの無い振る舞いがなされる可能性が低く、傷つきにくい。他の出会い手段のように、ヤリ目(ヤリモク)や突然の音信不通等の被害に遭いにくい。
現代のような厳しい経済環境下では、必然的に「職やお金、魅力的な外見や内面が無いのに、性欲はある男性」の割合が増加していきます。よって、現代の女性が大人の恋愛のステージとして「職場」を選びがちなのは、その女性自身の出会いリスクの回避のために、やむを得ないことなのかもしれません。
3.職場恋愛や職場不倫では、女性は、本来の自分らしさを見失ってハマりやすい
職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)をしている女性の方々に交際状況に関する話を聞いてみると、
「え?なんで、そんな、貴女らしくないことしてるの?」
「今の交際状態なら、相手が職場外の男性だったら、貴女は、関係をぶち切ってるでしょう!」
と感じることが多いものです。
つまり、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)では、女性は、本来の自分らしさを見失ってハマりやすいのです。
この場合のハマっている対象(=何にハマっているか?)は、相手の男性の魅力ではなく、「相手の男性とその周りにある仕事環境」という大きな空間。「この空間に飲み込まれて、思い通りに自我を出せないことに慣れてしまっている」という切れ味の悪い感じです。
こうしてハマった女性には、共通に、次のような特徴が見られます。
稚拙なことで「自分らしくない」と悩む
職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)における女性の悩みは、「もし職場や社内での恋愛や不倫でなかったら、貴女は、そんなことで悩まないでしょう!」のような稚拙なものとなりがちです。
よくある事例としては、次のようなものがあります。
●自己中な男性を毛嫌いして彼氏になんて絶対に選ばないような女性が、同じ職場の彼氏に対しては、自己中なことをされても許してしまう。
●二股や不倫を毛嫌いし、二股や不倫をする他人のことを責めまくっていた女性が、「同じ職場だから・・・」という意味不明な理由で、相手の男性の二股や不倫を許し、又は、その女性自身も二股や不倫をしてしまう。
必ず「逃げ場」をつくる
「逃げ場」とは、同じ職場や社内の男性とうまくいかなくなった時に、「うまくいかなくても、△△があるから、全然平気だもん」と思えるために必要なキープアイテム(=△△)を意味します。
こうしたキープアイテムの例としては、「その職場での仕事内容の充実度」、「職場外の彼氏やセフレ」、「子供」、「夫の給与に守られた生活」などがあります。
つまり、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)に際しては、女性は、職場外の恋愛や不倫の場合とは異なり、
「相手の男性に賭ける」ことをせずに、「自分自身に保険を掛ける」
のです。
これを簡単なノリで表現してみると、次のようなイメージです。
「職場では、仕事してお金を稼ぐことが第一。ついでに彼氏見つけられたらラッキー!」
「相手の男性は社内の人気者なので、この先、私とオンリーワンの関係で居続けられるかどうかが確実でない。だから、社外の彼氏との関係を切るのは止めておこう。」
既婚女性の職場不倫(社内不倫)の場合、「夫」は「逃げ場」とならない
既婚女性の職場不倫(社内不倫)の場合には、「逃げ場」としてのキープアイテムが「夫」となることは、きわめて稀です。例えば、「私には愛してくれている夫がいるから、会社の同僚男性とは、いつでも別れられるように、軽く付き合おう」と建前では意識していても、本音はそのようにはなりません。
なぜなら、職場や社内での恋愛や不倫は「お互いの身元がわかっており、嫌になっても、音信不通にして簡単にスッキリと終了させることができない」という特徴を備えています。このため、既婚女性が職場や社内での恋愛や不倫に臨む際には“不退転の決意”が必要になり、この決意は、夫との関係が修復不能に終了している事実によって後押しされるものだからです。
よって、既婚女性は、旦那への些細な不満によって職場外の男性と勢いで不倫するような場合とは異なり、職場不倫(社内不倫)の場合には、どんな形であっても幸せや利得をつかもうとして粘りがちです。
4.職場恋愛や職場不倫において、女性がハマりやすい理由
職場や社内での恋愛や不倫において女性がハマりやすいのは、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)においては、男女が仲良くなるまでに次のような特有のシーケンスを経ることによります。
(1)その男性と職場が共通する
⇒女性の信用度(=非裏切り度、やり逃げされない度)アップ
↓
(2)その男性の姿や行動を職場で見慣れる
⇒女性の外見・内面のストライクゾーンが通常よりも甘くなる
↓
(3)その男性の尊敬できる仕事ぶりを見る
⇒女性には「仕事以外の人間性も良いのでは…」という勝手な推定が働きやすくなる
↓
(4)自分の仕事について、その男性が理解又は応援してくれた
⇒女性には「自分自身が承認又は肯定された(=否定されない)」という錯覚が生じる。(承認や肯定の対象は仕事に過ぎないにも拘わらず)
いかがでしょうか?同様の経験をされている方も多いのでは…と想像します。
つまり、職場恋愛(社内恋愛)や職場不倫(社内不倫)において女性がハマりやすいのは、女性が、相手の男性の職場での仕事上のパブリックな振る舞い(発言や能力、行動)を、長い時間、見たり接したりすることによって、
「私は、プライベートにおいても、相手の男性の内面を良く知っており、自身の内面を相手の男性から認められている」
という思い込みや勘違いをし易いからです。
こうした思い込みや勘違いの日々が重なるにつれて、女性の頭の中には、相手の男性との関係について、
「プライベートな内面もよく分かり合っている二人である」という錯覚
が、周りの第三者によっては除去不能なほど強く焼き付いてしまいます。
よって、女性は、相手の男性が、同じ職場の他の異性にちょっかいをかけたり、その女性に対する連絡の頻度や質、会う回数を低下させて、その女性との関係をフェードアウトしようとしたりしても、その強く焼き付いた錯覚によって、「彼のことを私以上にわかっている人はいない。」として、無理矢理に自分に都合の良い解釈をしてしまいがちになるのです。
例えば、「他の異性にちょっかいをかけているのは、彼らしい優しさや人間味であって、その異性に手を出しているわけではない。」、「今、彼は重要な仕事を担当しているから、連絡が少なくなるのも無理はない。」のように。
この時、二人の関係を知る同僚が、見るに見かねて、その女性に対し、「このままだと、貴女が傷つくかもしれないから、この際、二人の関係をはっきりさせて、貴女の意に沿わない関係にしかなれないのなら、ここらで付き合うのやめた方がいいんじゃない」と進言しても、その女性は、強い錯覚に陥っているので、全く聞く耳を持ちません。
この後、その女性がどうなっていくかは、皆さんのご想像の通りです。
5.おわりに
誰でもそうですが、「プライベートな内面」というものは、職場というパブリックの場では、露出されるものではありません。
また、「プライベートな内面」は、たとえ、職場の異なる男女がプライベートな時間(離れている時間を含む)をいっぱい共有したとしても、分かり合うことが難しいものです。
ましてや、既述したように、相手の男性に賭けることをせずに、自分自身に保険を掛けている状態では、女性自身のプライベートな内面(特に、本心や本音)は、十分に相手の男性に開扉されません。これでは、「お互いにプライベートな内面を分かり合っている状態」など、到底、構築できる筈がありません。
女性が、職場や社内での恋愛や不倫において、ハマることなく、本来の自分らしさを持って相手の男性に接するためには、その男性との間において、上述した職場恋愛や職場不倫に特有のシーケンスを一切排除する(ex.別々の会社に勤めているものと想定した付き合い方をする)しかないと思います。このシーケンスが、女性を冷静な判断能力を狂わせる根源になっていますので。
ここは、Real学部 A教室